鉄の街メモリー

二つの

おいしいに

甘い混乱

ふと蘇る

鉄の街メモリー

このところ、お茶の時間はチョコ三昧♪

夫がいただいたバレンタインチョコのお裾分けを

妻もちゃっかり一緒に楽しませて頂いております。

一粒ショコラ、トリュフに手作りブラウニー、どれも最高。

特に甘く幻惑されたのが久世福商店の「チョコきんつば」。

見た目は、ちょっと色が濃い目の和菓子のきんつば、ですが、

パクリ・・・ん?・・・おいしい&おいしい・・・???

小豆とチョコの二つのおいしさが同時に押し寄せ、

ちょっと脳が混乱するのでありました(笑)

ビターチョコの香りと風味もちゃんとするし、

それでいて小豆餡の風味も味わいもちゃんとするのよ。

おいしいの、おいしいんだけど、脳のサーバーが、

そのおいしさをどう分類していいかちょっとあたふたする感じ?

あれ・・・これと同じような体験をしたことがあったような・・・?

おいしい記憶のアルバムを頭の中でめくっていく。

あ~、そうだ、故郷室蘭の、あのお菓子だ。

その名は「銑鉄(せんてつ)」。

製鉄業で栄えた室蘭らしいお菓子です。

「銑鉄」とは鉄鉱石を溶鉱炉で還元して取り出した鉄のこと。

かつて地元のお菓子屋さんがその形を模して作った和菓子があって、

それが「銑鉄」だったのですよ。

銑鉄をイメージしたブロック型の最中にチョコをかけたお菓子は

名前も見た目も味もなかなかインパクトがあって、

お土産に持っていくとなかなか盛り上がる故郷銘菓だったなぁ。

懐かしいな~、久世福商店のチョコきんつばで

あの「銑鉄」を初めて食べた時のおいしい混乱を思い出しました。

そう、室蘭は鉄の街だった。

小さな頃、母に連れられて買い物にいったのも「鉄の街市場」だった。

夏祭りも地域の神社のお祭りに製鉄会社のお祭りもあったし、

製鉄の過程で生まれるエネルギーが社宅のスチーム暖房や

入浴施設に利用されたり、まさに昭和の鉄の企業城下町だった。

時は流れ、「鉄冷え」と呼ばれる鉄鋼不況で人口も減少、

産業構造も当時とは変わりつつありますが、かつての「鉄の街市場」は

「ぷらっと・てついち」という複合商業施設に生まれ変わり、

室蘭工業大学と地元製菓がコラボした「鐡の素クッキー」なる

新名物スイーツも生まれているようです。

「鉄の街」と検索したら、

その名を冠したカフェやクリニックもヒットしました。

昭和、平成、令和と時代は変わっても、形は変われども、

室蘭には「鉄の街」スピリットが息づいているのですね。

チョコきんつばを食べて

懐かしい故郷への記憶が

プルーストのようにあふれだした。

鉄の街メモリー。

(写真は)

久世福商店のチョコきんつば

チョコと和菓子の二重奏

ちょことあんこ、

おいしい混乱(笑)