窓の風景
パリの街
ふと見かけた
小さな窓から
物語が生まれる
窓の風景
あらら・・・また冬へ逆戻り?
朝起きたら一面の雪景色、昨夜からけっこうな雪が積もったのねぇ~、
なんて、朝のコーヒー飲みながら窓の外を眺めていたら、
またまた雪がガンガン降ってきた。ほぼほぼ吹雪・・・。
昨日は雪と雨のはざまの「雨水」、
春へのカウントダウンも本格始動かと思ったのもつかのま、
「三寒四温」どころか、春に向かって2歩進んで3歩下がる感じ(笑)
まだまだ窓の外には春遠しの雪景色が広がる朝ですが、
朝刊の暮らし面に素敵な記事が掲載されていました。
「パリの小窓 出会った工房」
パリの路地裏にある小さな窓の奥の景色から生まれた絵本のお話。
絵本の題名は「ルリユールおじさん」
我が家の書棚にもある大好きな絵本のひとつです。
大切な植物図鑑が壊れちゃったソフィーが
ルリユール=製本職人のおじさんに本をよみがえらせてもらう物語で、
その美しい絵、ソフィーとおじさんのかみ合わないようで絶妙にかみ合う会話、
幾つもの工程を経て本に新たな命が吹きこまれる場面などがとても印象的。
まるでパリの路地裏の工房にいるかのように思える絵本の作者は
フランス人、ではなく、北海道出身の絵本作家いせひでこさん。
その創作秘話を紹介する記事が朝刊に載っていたのでした。
「ルリユールおじさん」が生まれたきっかけが、小さな窓。
パリのカルチェラタンを歩いていて、ふと見つけた小さな窓。
窓辺には金箔をほどこした本の背表紙が並んでいるその奥に
職人らしきおじさんが何かを縫っているのが見えたそうです。
規則正しく手を動かす老人の美しい佇まいが忘れられなくて、
それから何度もそのおじさんに会いにパリに通うようになりました。
おじさんの仕事が400年続く「ルリユール」=製本職人だということ。
ぼろぼろになった本も丁寧に糸でかがり、糊で固め、布を貼り、
皮の表紙をつけて背表紙に金の文字を施し新たな命を吹き込む魔法の手を持つ、
いわば「本のお医者さん」のような存在であることなどなど、
いでさんがパリの路地裏の工房で出会ったことが綴られているのです。
ソフィーの植物図鑑はルリユールのおじさんの手によって、
世界でたった1冊の本と生まれ変わり、
その本は彼女の人生にずっと寄り添う大切な存在となるのでした。
ぼろぼろでも、壊れても、修復され、装丁されて、本はまた新しい命を生きる。
絵本の中でおじさんはソフィーに教えてくれます。
「ルリユール」という言葉には、もうひとつの意味がある。
それは、「もう一度つなげる」ということだよと。
パリの路地裏の小窓の奥でおじさんは今日も魔法の手を動かしている。
本も、人も、街も、
ときにぼろぼろになることも、壊れてしまうことがある。
それでも、時間をかけて丁寧にかがり直すことは、きっとできる。
もう一度つなげる。「ルリユール」という言葉に勇気をもらう雪の朝。
小窓の奥には
物語がある。
(写真は)
今朝の札幌
雨水の翌朝は雪
窓の向こうはまだ雪景色


