受験の朝
雪が降っても
雨が降っても
大丈夫、大丈夫
祈りをこめて送り出す
受験の朝
また、朝刊読みながら、目頭が熱くなっちゃった。
くらし面に載っていた読者エッセイのタイトルは「受験の朝」。
昨年2月の大雪の朝、大学受験生の娘さんを新千歳空港まで
必死の思いでご夫婦で送り届けた思い出が書かれいました。
交通手段は車しかない中、雪の高速道路で迂回を求められたりしながら
ようやく空港の目の前までたどり着いたら、分離帯に突っ込んだトラックが
道をふさいでいたりと神様に手を合わせながらなんとか大混雑の空港に到着。
欠航が相次ぐ中予約便は奇跡的に運行され、駐車場から娘を載せた飛行機が
飛んで行くのを見届け、大仕事を終えたそうです。
そして受験当日の朝、娘さんにモーニングコールをして電話を切ろうとすると、
「あの・・・」と何か言おうとしている。初めての土地で何か困ったことでも
あったのかと思うと、受話器の向こうからこんな言葉が聞こえてきたそうです。
「塾に行かせてくれて、ありがとう」
「心の奥深くで、均衡を保つための硬い岩盤が、瞬間もろくなる、崩れていく」
娘の言葉を聞いた瞬間の気持がこんな素敵な表現で綴られていました。
エッセイを読みながら、まったく同時進行で、涙腺崩壊。
10年ほど前の息子の受験の朝が重なりました。
高い壁に挑むのは受験生本人。
親はサポートと応援しかできない。
緊張と不安と戦っているのは受験生本人なんだけど、
親は親で、自分でどうにもできない、言葉にならない、
親なりの緊張と不安を抱えているものなのだ。
そんな受験の朝、当人から思いがけない素顔の言葉をかけられたら、
ね?お母さん、「均衡を保つための岩盤」も一瞬で温かくゆるんでしまうよね。
費用がかかる塾に行かせてくれて、大雪の朝に空港まで送ってくれて、
これまでずっと応援してくれて「ありがとう」なんてね。
なんも、なんも、こっちこそ、ありがとうだよ、ですよね。
11年前、息子は受験の朝、家を出るドアの前でふと振り返り、
思春期には色々ウザかった(笑)であろう母の顔を見て、
それまでの張りつめていた心が一瞬で氷解したような表情を見せた。
それは、赤ちゃんの頃から変わらない、彼のホントのホントの顔だった。
あの瞬間を思い出すと、
母は不覚にも今でも涙腺がヤバくなる。
受験シーズン本番。
受験生の数だけ忘れられない受験の朝がある。
(写真は)
学問の神様
太宰府天満宮のお守り
飛梅は1月23日に開花
受験生も桜咲きますように


