リッチなミゼラブル

あるもので

一生懸命工夫した

時の流れを

感じさせる伝統菓子

リッチなミゼラブル

バレンタインが過ぎたらひなまつり&ホワイトデーモード♪

朝刊に挟まっているお菓子屋さんの折り込みチラシも

おひなさまケーキからホワイトデースイーツへバトンタッチ、

昨日までのチョコレート色から一気にピンク色、桜色に。

我が家の今年のバレンタインは札幌のショコラトリー、

「L’air du temp(レール・デュ・トン)」の宝石ショコラでしたが、

このお店のケーキも、本当に芸術作品のように美しいのですよ。

ショーケースを眺めているだけで、うっとり幸せになります。

ベルギーで修業したオーナーパティシエの技術とセンスが生み出した

アートのようなケーキは、もう、端から端までぜ~んぶ食べたい!

そんな誘惑にかられますが、ある一つのケーキに、目が釘付け。

華やかなほかのケーキに比べるとちょっと地味めのヴィジュアル、

バタークリームがサンドされたクラシカルなそのお菓子を一目見て、

「コレはタダモノではない」、野宮センサーがピピピッ!と反応。

その名は「ミゼラブル」。

ベルギーの古典的な伝統菓子だそうです。

しかし「ミゼラブル」とは「惨めな」とか「貧しい」という意味、

お菓子の名前にはふさわしくないような気がしますが、

おいしいケーキには、歴史あり。

その昔、乳製品が高価だった時代に

クリームをミルクでなく水で炊いたのが名前の由来だと言われています。

ほかにブリュッセルの街で演劇「ミゼラブル」が初めて上演されたのを

記念して生まれた、という説もありますが、ベルギーでは今でも伝統的に

水を使ってバタークリームを仕上げるお店もあるそうですから、

う~む、上記の説に一票かな。

「L’air du temp(レール・デュ・トン)」の「ミゼラブル」は

アーモンド生地でたっぷりとバタークリームを挟んだ三層、

きれいな金色のバタークリームは3種類のバターを使い、

アクセントに塩を利かせ、贅沢な伝統菓子に仕上げられています。

シンプルな見た目ですが、端正でシックで美しいのよ。

いざ、実食! そっと上からフォークを入れる。

おおお~、バタークリームの層が厚くて一番下まで届かない。

バタークリーム好きにはもうたまらないわぁ。

パクリ・・・お、美味しぃ~~~~~い!!!

なめらかで芳醇な香りのバタークリームが口の中でとろけ、

風味豊かなで軽やかなアーモンドスポンジ生地とベストマッチ。

そして・・・この塩加減・・・もう絶妙!

幼少のみぎりからバタークリームに魅せられてきましたが、

「L’air du temp」の「ミゼラブル」、

人生最高のバタークリームケーキ、かもしれない。

もはや、これは、リッチなミゼラブルだ。

貧しい時代の工夫から生まれたベルギー伝統菓子は

雪の札幌で美味しく昇華していた。

絶対リピートしちゃいそう♪

(写真は)

「L’air du temp」の「ミゼラブル」

シンプルなヴィジュアルの

リッチなベルギー伝統菓子