さよならワンダーランド
お洋服も
お化粧品も
お菓子もおもちゃも
なんでもあったね
さよならワンダーランド
本日1月31日、帯広の百貨店「藤丸」が閉店します。
午後7時の営業終了と共に創業122年の歴史に幕を下ろすことになります。
市民から「藤丸さん」と親しまれ、かつては道東全域に商圏を広げるなど
一時代を築きましたが、郊外の大型商業移設やネット通販との競合で
業績が悪化、地元企業2社が立ち上げた新会社が藤丸の屋号と土地建物を
引き継ぐ方針で、来年冬以降の営業再開を目指しているそうです。
次の冬には新しい藤丸に生まれ変わるとはいうものの、
本日の閉店は地元の人々にとって淋しいニュースでしょうね。
藤丸は道内資本最後の百貨店でもあったわけで、
わが街から百貨店、デパートがなくなるって、ほんと悲しいもの。
どうやら、百貨店冬の時代は、北海道だけではないようで、
全国紙の朝刊経済面にこんな見出しがありました。
「電鉄系百貨店 どこへ行く?」
東京渋谷の東急百貨店本店が本日31日閉店するそうです。
1967年から半世紀に渡って営業してきましたが、建物の老朽化が進み、
解体が決定。跡地には地上36階建ての複合ビルが建ち、商業店舗、
高級ホテルが入り、高層階は賃貸住宅になる予定ですが、
東急百貨店が入るかどうかは未定だそうです。
都内では新宿の小田急百貨店が昨年10月建て替えのため営業終了、
近接するビルに移転したものの、売り場は大幅縮小、
建て替え後にできる地上48階建ての超高層ビルに
小田急百貨店が入るかどうかは「全くの白紙(百貨店幹部)」とか。
さらに京王新宿店の建て替えの20年代後半に予定されていて、
跡地は地上19階建てのビルに生まれ変わる予定ですが、
こちらもやはり百貨店が入るかは決まっていないそうです。
まさに、電鉄系百貨店、どこへ行く?ですね。
学生時代を過ごした80年代の東京は
小田急、京王、西武などなど電鉄系百貨店が花盛り。
都心部の乗降客が多いターミナル駅に立地するデパートは利便性が良く
いつも多くの買い物客で賑わっていて「毎日がお祭りみたい」だった。
とにかく、一歩店内に足を踏み入れると、全てがキラキラしていた。
そうだ、百貨店は、デパートは、いつだってキラキラしていた。
昭和の高度成長期の室蘭にも丸井さん(丸井今井室蘭店)があって、
今でも、あの頃のデパートの光景は、くっきりと記憶に残っている。
重厚な建物、高い天井、磨かれた木のフロアの匂いまで覚えている。
その床によそゆきの洋服を着た母のハイヒールの音がコツコツ響いたっけ。
1階には色とりどりのアクセサリーやスカーフや傘がお花畑みたいで、
その奥にはキャンディーやチョコを載せた円形の回転台が
メリーゴーランドみたいに回っていて、
お向かいにはオレンジジュースが噴水のように吹きだすドームがあって、
それはそれは、もう、昭和の子供にとってはワンダーランドだった。
昭和、平成、そして令和。
時は過ぎ、今やお買い物は、おウチでポチッと簡単にできちゃう。
どこに住んでいてもあらゆる商品を選択し買える時代。
都心の電鉄系百貨店も混雑緩和のために地下鉄と私鉄の相互乗り入れが進み、
乗り換えの「ついで買い」も減り、ターミナル百貨店の存在感は薄れ、
「どこへ行く?」と状況になっているのですね。
昨日、たまたま札幌の百貨店の婦人服フロアを通りかかりましたが、
月曜日の日中、平日ということもあるのでしょうが、
フロアにお客さんの姿は少なく賑わいとはほど遠くて、
普段めっきり行かない自分をよそに、淋しい気持ちになりました。
そうなのよ。
お洋服も化粧品もお菓子もおもちゃもなんでもある、あのキラキラ感、
非日常を体感できるお買い物のワンダーランドは大好きなんだけれど、
いつのまにか、それはノスタルジックな想い出に封印されてしまっている。
今日、帯広藤丸が閉店。
さよならワンダーランド。
次は、どんな姿で再会できるのでしょうか。
百貨店、未来に残したいお買い物遺産、なんだけど、ね。
(写真は)
今日で1月もおしまい。
立春まじかになってくると
すこぶるお日さまが恋しい。
ボローニャソーセージも
お日さま形に盛りつけちゃいました♪


