こころのもち
甘くて
しょっぱくて
色々な味が
一緒に共存
こころのもち
今朝の北海道新聞「卓上四季」が
アドラーの心理学を取り上げていました。
今から100年前、オーストリアやスイスなどを舞台に
フロイトやユングなど心理学の巨匠たちが持論を戦わせていましたが、
アドラーも彼らと並び立つ学者です。
アドラーの主張は「人はいつでも変わることができる」。
大切なのは過去の経験をどう認識するかという点にあるという。
しんどい、つらい経験をしても捉え方は千差万別、
それによって人生が変わってくるといいます。
辛い経験を奮起の機会としようとするか、
自分の人生はついていないと悲観するか。
過去の経験を今にどう位置付けるかで
行動も人生も変わってくる、ということですね。
そうですよね。
甘いばかり、幸せばかりの人生なんてありえない。
ちょっと凹んだ時、よく思い出すのが昔見たある映画の台詞。
1987年のフランス映画「サンドイッチの年」です。
両親をナチスに殺されて孤児となり一人パリにやってきた少年は
さまざまな出会いから友人もできて幸せなひとときを感じるのですが、
ある出来事からその友情が壊れてしまい、悲嘆に暮れるのです。
そんな彼と一緒に暮らしていた同じユダヤ人で古物商を営むマックスが
少年にこう語りかけるのです。
「大人は夜中に泣かないなんて思ったら間違いだ。涙も人を作るんだ。
今年は辛いこともあったろうが、人生には5度や6度はある。
今年は『サンドイッチ』の年なのさ。生きることには必ず辛いことが
挟まっている。ならば、辛子をつけて味わっていくしか仕方ないのだよ」
人生はサンドイッチ。
甘いジャムが挟まった年もあれば、
やけにしょっぱいハムが挟まっていたり、
涙が出ほど辛い辛子がたっぷり挟まった年もある。
それもこれも、がぶりとかじって味わうしかないんだよ。
それが、人生なんだ。
少年は辛いサンドイッチの年をかみしめて大人になっていくのだろう。
私たちも、きっと同じだよね。
新しい2023年が始まったばかりですが、
果たして、どんなサンドイッチになるのか。
どんな味でも、かみしめて、そして生きていくしかないんだね。
甘くてちょっとしょっぱい
柳月の「あんチーズ黒豆大福」をかじりながら
昔のフランス映画をふと思い出す新年。
悲観する前にサンドイッチを食らう。
そんな心が大切なんだろうね、アドラーさん。
(写真は)
あんことチーズと
黒豆とお餅が出会う
「あんチーズ黒豆大福」
甘じょっぱい、こころのもち


