ルカの涙

クロアチアの10番

魂の人が

ピッチを

途中で去る

ルカの涙

カタール時間ふたたび!

今朝4時からW杯準決勝アルゼンチン―クロアチア戦をリアタイ観戦。

圧巻の3-0、アルゼンチンが不屈のクロアチアを破りました。

ま~さ~に~!神の子メッシ降臨!!!

っつーか、もはや、神様だった(笑)

序盤は準決勝らしい拮抗した締まった試合展開で、

クロアチアは悪くなかった、ボールも支配しチャンスも作っていたが、

攻めあぐねる形か続くと、アルゼンチンのプレスがハマりはじめ、

前半32分、ワンチャンスからゴール前に迫り、アルゼンチンがPK獲得。

ここからメッシ劇場の幕が開く。

Gリーグで見せたようなタイミングを外した余裕の軽いキックではなく、

ゴールの右上ギリギリに強烈で完璧なシュートを全力で蹴り込んだ。

本気のメッシ、背中からメラメラ炎が立ちのぼっているようだった。

もう、メッシは、アルゼンチンは、止まらない。

続く前半39分、カウンターから22歳のFWアルバレスが突破、

ドリブルでえぐりこんで2点目をたたき込み、2-0で後半へ。

しかし、クロアチアは不死鳥のごとく逆転勝ちしてきた魂のチーム。

このままでは終わらない・・・。

と心情的にはクロアチアを応援しながら観ていたのですが、

アルゼンチンには、メッシがいるんだ。

ほぼ守備は免除、中盤をゆらゆら熱帯魚のように泳いでいるのに、

ボールを持った途端、時空はメッシに支配され、クロアチアを翻弄、

後半17分、屈強なDFを華麗なターンで振り切り、見事な折り返しのパス、

最後はまた若きアルバレスが押し込み、3点目。

でも、クロアチアにはモドリッチがいる。

と、思っていたのに、後半36分、監督はモドリッチを交替させちゃったの。

なんでなんで?すでに3位決定戦をにらんでいたのか?

直前に自らのシュートの跳ね返りが顔面に直撃した影響なのか?

監督の意図はわかりませんが、モドリッチが去った後のクロアチアは、

指揮官のいない部隊、大事なお父さんを失くした息子たちのようで、

なんだか、切なくて、観ているのが辛くなってしまった。

ルカ・モドリッチ。

完璧なテクニック、献身的な動き、その人間性。

祖国の内戦で祖父を殺され避難生活を余儀なくされた人生から

世界最高のサッカー選手にまで登り詰めた魂の人。

彼がピッチを走る姿を、もっとずっと観ていたかった。

顔を覆うようにしてピッチを去るモドリッチ。

その目には涙が光っているように見えた。

8割がアルゼンチンサポーターに占められたスタジアムからは

この日一番の拍手が送られ、敵味方を問わずスタンディングオベーションで、

クロアチアの10番にリスペクトを表したのだった。

これが最後のワールドカップとされる37歳。

途中交代となっても決して不満など表すことなく

静かにベンチに戻る姿に胸が詰まりそうになる。

ルカの涙。

カタールのピッチに輝く

バルカン半島の真珠だった。

感動した。尊敬した。

(写真は)

メッシの炎

ルカの涙

準決勝が終わった朝

札幌は冬の曇り空