おいしい断層

黄金色

実りの色

生命の色

幸せの色

おいしい断層

年の瀬も押し迫ってきました。

別に誰が来るわけでも、どこに行くわけでもありませんが、

年末というだけで、なんだか、わさわさ気持ちが慌ただしくなる。

これはもう日本人のDNAに組み込まれた年の瀬遺伝子かもしれない。

え~っと、年賀状もようやく無事完了したし、

今日から計画的に大掃除を遂行しながら、買い出しも同時進行、

デパ地下での買い物は仕事帰りの夫に外部発注(笑)したし、

まあ、無理せず、頑張りすぎず、身の丈で準備していきましょう。

さて、今年のクリスマスで我が家の定番料理にリスト入りした一品、

「サーモンとほうれん草・きのこのパイ」の詳細であります。

尊敬するわがマイスター、タサン志麻さんのレシピを参考に挑戦、

結果は大成功、家族からは大絶賛、料理番にんまり(笑)

とっても豪華な見た目なのに、作り方は簡単お手軽。

まずはパイの具材、マッシュルームとしめじを細かく刻んで塩を一振り、

オリーブオイルでじっくり香り良く水分が飛ぶまで炒めたら、

3cmに切ったほうれん草を加え、しんなりしたら粗熱を取るのですが、

少し開けた窓枠に置いておけば短時間で冷めるの、北海道の特権♪

お刺し身用のサーモンの柵は縦半分にカットして塩胡椒。

オーブンシートの上に半解凍したパイシートを2枚、少しずらして重ね、

重ねた部分に卵黄を塗ってしっかり押さえて大きな1枚にした上に

ほうれん草ときのこのデュクセル(炒め煮詰めたもの)を広げ、

その上にサーモンを載せて、パイシートの端に卵黄を塗り、

オーブンシートごと海苔巻の要領で巻き込んでいく、のですが・・・

ヤバい!具材を詰めすぎたか?お腹がはちきれそう、切腹の危機!!!

どうしよう、あ、そうだ、冷凍庫にまだパイシート残ってたっけ!

急いでレンジで急速半解凍、切腹しかかった(笑)つなぎ目にあてる。

よ~し、間に合った、緊急処置、無事完了!

「私、失敗しないので」ドクターX大門未知子のごとく微笑む。

でっかなロースハムのようなパイ包を

新しいオーブンシートを敷いた天板の上に慎重に置き、

表面に卵黄を塗ってナイフの刃先で斜め格子の模様を入れたら

200℃のオーブンで30分程焼いたら完成です。

フランス料理のパイ包みは一見ハードルが高そうですが、

具材を包めば、その後はオーブンにおまかせなので時間も有効に使えます。

パイ皮を一から作るのはかなり大変だけど、今はスーパーで手軽に

冷凍パイシートが手に入るので、本当に気軽に挑戦できる一品なのよね。

パイが焼ける間にレモンバターソースを作ります。

小鍋にみじん切りの玉ねぎ、白ワイン1カップ、塩ひとつまみ、

黒胡椒を入れて強火で煮立たせ、3分の1量になるまで煮詰めたら、

こして鍋に戻し、2cm角に切ったバターを少しずつ加え、泡立て器で

白っぽくなるまで混ぜて火を止め、レモン汁を加えたらOK。

う~ん、オーブンからバターの芳醇な香りが漂ってきた。

さあ、表面も美味しそうな焼き色になってきましたよ。

そ~っと大きなオーバル皿に盛りつけてベビーリーフと

ミニトマトを添えてクリスマスカラーに飾れば出来上がり♪

さあ、焼きたてにそっとナイフ入刀!

サクッ・・・表面はパリパリ、中の具材はふんわりジューシー!

おおお~、見事な断面があらわれました~!

黄金色のパイ、ほうれん草の緑は生命の喜びのよう、

そして思わず幸福な気持になるサーモンの美しいピンク色が重なり、

それは、それは、美味しい断層に、もううっとり。

ナイフを入れて、それぞれのお皿に取り分ける度に、

「わぁ~、キレイ!」「う~ん、美味しそう!」

笑顔のリアクションで料理人の幸福度はマックス。

お料理は、これだから、楽しい、美味しい。

その味は・・・もう、おウチがフレンチレスラン!!!

パイの芳醇なバターの薫りとコク、サーモンと具材の旨みが絶品。

レモンバターソースをかけるとさらにその味わいが高貴にランクアップ、

ヤバいっす、これ、三星レストランの味っすよ、志麻さん。

切腹阻止のために緊急措置した底のパイ皮が

さらに具材をしっかり受け止めて、ふっくら熱が通り、もう最高。

トラブルあっての上出来かもしれない。

人生だって、そうそう計画通りにはいかないもの。

でも、きっと、なんとかなるさ。

そうだ、パンドラの箱には「希望」が残っていたもの。

美味しい料理で人生を学ぶ。

さあ、お正月準備も気張りましょ♪

無理せずにね。

(写真は)

おいしい断層

サーモンとほうれん草・きのこのパイ

黄金色・緑・サーモンピンク

幸せな配色ざんす