ねえ、読んで

桃太郎

ぐりとぐら

お月さまとって

じごくのそうべえ

ねえ、読んで読んで

時代は、ここまで来たか。

読み聞かせまでAIがしてくれる、らしい。

朝刊の経済面、新商品紹介のコーナーで発見しました。

「親の声」で読み聞かせができるスピーカーです。

その名は「coemo(コエモ)」。

タカラトミーから販売された読み聞かせ用スピーカーで、

事前に登録した親の声で子どもに読み聞かせができるのだとか。

「あなたそっくりのコエをAIがつくります」ってことらしい。

最初にスマホの専用アプリにパパやママの声を15分ほど吹きこめば、

人工知能AIで音声を合成し、アプリから選んだおはなしを

パパ、ママそっくりの声で「coemo」が読み聞かせをしてくれる仕組み。

これは、すごいぞ。

商品紹介のHPに寄せられたユーザーの声によると

「おはなしを耳で聞いて考えるから想像力が育まれている気がする」

「読み聞かせはcoemoにまかせて、子どもと一緒に寝落ちができて幸せ」

「一緒にごろごろしながらおはなしを聞けて親子のスキンシップがとれる」

などの感想が寄せられていました。

なるほどね~、子どもと一緒に親も(自分の声の)読み聞かせを楽しめるんだ。

確かに疲れた日などはありがたいし、一緒に寝落ちも、嬉しい。

が、う~ん、どうだろう・・・自分そっくりの声のおはなしを

自分で聞くのは、正直ちょっと、いやかなり恥ずかしい、照れる、かも。

一応、声のプロとしてお仕事してきてはいますが、

自分の仕事の録画、録音は、基本、あまり聞きたくは、ない(笑)

色々、反省点ばかりが耳について、正直落ち込むことの方が多い。

なので、スキル向上のためにやむを得ず聞きますが、

あえて、楽しむために録画や録音を聞くことはまずない。

ましてや、1日の終わりに、

ベッドの中で我が子と一緒に自分の声そっくりのおはなしを聞くなんて

寝落ちどころか、ばっちり目が冴えて、眠れなくなりそうだ(笑)

しかし、息子はとっくにいい大人、そんな心配は無用なのでした。

そうだよね~、「パパ、お月さまとって」とか「ぐりとぐら」とか

「じごくのそうべえ」とか「さむがりやのサンタさん」とか、

絵本を抱えて、「ねえ、読んで読んで!」とねだってくれた、

小さな息子はとっくにデカくなっちまっているわけで(笑)

な~んか、懐かしいな~、あの「ねえ、読んで」コール。

AIじゃないから、時に疲れて声が眠そうだったり、

妙にスイッチが入って「泣いた赤鬼」を本気モードで読んでしまって

あまりに悲しいお話に「もう、二度と読まないでぇ」と

息子をギャン泣きさせてしまったり、読み聞かせの思い出はいっぱいある。

読み聞かせは「言葉」と「声」によって子ども自身が

脳で豊かな世界を作り上げることができる最高の「脳育」とされますが、

そうか、子どもだけじゃなく、読み聞かせしている親にとっても、

心が豊かになる素敵な時間だったんだな~。

ねえ、読んで。

温かいベッドの中の

温かな思いでだ。

(写真は)

昨日ご紹介した

肥前の「村岡総本舗」の

令和のシベリア

五層構造が見える・・・かな?