茄子と青いバラ

「不可能」

「存在しない」

気がつけば

「夢かなう」

茄子と青いバラ

秋晴れ続きの週末が明けた月曜日、

すこし白い雲がかかっているものの青空が見えます。

爽やかなからっとした朝の空気は本当に気持ちよくて

大きく胸を開いて深呼吸、1週間がスタートです。

あ、ここで、白状しなくてはならないことが・・・。

昨夜の十六夜の月も見ることを忘れてしまいました。

だってね、アマプラで観てた映画がなかなかよくて引き込まれてしまってね、

色々思いを馳せて、そのまま寝ちゃったの、ごめんね、お月さま。

ちなみにその映画は2014年制作の台湾映画「軍中楽園」。

1969年、中国と台湾が対立、砲撃が鳴り響く最前線だった金門島にあった

「特約茶室」が舞台。戦後の台湾で40年に渡って公然の秘密だった歴史を

描いた映画で「悲情城市」の候考賢監督が完成を望み協力した作品です。

不条理な運命に翻弄されながらも幸せを望んでもがく姿、

要塞化された当時の金門島の地下運河や坑道、街並み、

複雑な歴史や残酷な運命と対照的に美しい海と島の自然、

映画を通して知らされた、知らなかった事実にずんと心が占められて、

十六夜のお月さまのこと、すっかり忘れてしまっていたのです。

優れた映画は歴史の教材ですね。

そんな秋の週末でしたが、秋の食材はしっかり味わいました。

秋鮭、秋野菜、なかでも秋茄子。

近頃マイブームの極上黒胡麻油「無量寿」を使った焼き茄子に

久しぶりにほっこり、秋らしい煮物もことこと作ってみました。

「秋茄子と厚揚げとしめじの煮もの」

最初に茄子の色止めも兼ねて「無量寿」でさっと表面を炒めてから、

厚揚げとしめじに昆布と鰹節のおだし、醤油、味醂、酒を加え、落し蓋をして

やさしくことこと、茄子が柔らかくなり過ぎないように煮込みます。

さあ、出来上がり。

お茄子もしっとり、厚揚げもしめじも味がしみしみでめっちゃ美味。

う~ん、本当に心までしみじみ癒されるやさしい味わいだわ~。

味は抜群、でも、やっぱり、茄子の色は・・・こうなるのよね~(笑)

つややかで鮮やかな「茄子紺」と称される紫色が・・・ちょっと残念。

茄子の美しい紫色は皮に含まれるナスニンという色素で

抗酸化作用のあるアントシアニンの一種。色落ちを防ぐためには

油で炒めたり揚げたりコーティングすることが有効とされていますが、

正直、限界が(笑)。完全に素揚げする以外は、やはり色落ちするのよね~。

やっぱり、茄子は「青いバラ」なのか。

自然界のバラには青い色は存在しないことから、

長らく青いバラの花言葉は「不可能」「存在しまいもの」とされていました。

鮮やかな紫色をとどめた煮物も、私的には、青いバラ(笑)

ですが、2002年、バイオテクロジーの力で日本の研究者たちが

遺伝子の組み換えによって世界初の青いバラを誕生させたことで、

花言葉も「夢かなう」となったのでした。

「不可能」もいつか「夢かなう」?

いつの日か、我が家のキッチンでも

鮮やかな茄子紺、紫色をとどめた煮物ができる、かも?

あきらめずにお料理を続けよう(笑)。

茄子と青いバラ、それは、希望。

(写真は)

「秋茄子と厚揚げとしめじの煮もの」

青いバラを夢見て

茄子の色止め、

頑張りま~す