夏秋の季節

今は

もう秋?

それとも

まだ夏?

夏秋の季節

「今は夏ですか?秋ですか?」

朝のラジオがそんなテーマでリスナーさんのメールを募っていました。

まさに、どんぴしゃ、まだ夏なのか、もう秋なのか、

微妙に揺れるこの時季にふさわしいお題であります。

畑からは「もう収穫の秋」という声が寄せられる一方で

「札幌はまだ夏、地下鉄でへそ出しファッションの女性を見た」などなど

やはり、北海道の8月の終わりは、夏か秋かのはざま、

1日の中でも、夏を感じたり、秋を実感したり、まじ揺れる(笑)

とはいえ、朝のコーヒーがアイスからホットになったし、

シャワーを浴びてバスルームから出た瞬間のすぅ~っとする感覚、

梨にぶどうに栗饅頭とおやつも秋色が濃くなってきて、

個人的には・・・ほぼほぼ秋の始め、時々夏の名残りって感じ。

う~む、やっぱり、この季節を一言で言いきるのは難しいな~。

なにか、ぴったりこの微妙なはざまの感覚を表す言葉はないものか。

お~っと、探してみると、あるものですよ。

それは東京国立博物館所蔵の重要文化財のひとつ。

「夏秋草図屏風(なつあきくさずびょうぶ)」

江戸時代の酒井抱一が尾形光琳の「風神雷神屏風」の裏に

後から描き加えたもので現在は表と裏に分けられ別の屏風になっている作品。

二曲一双の美しい絵画であります。

月の光のような銀色の地に夏から秋の草花が爽やかな色彩で描かれた屏風。

右の屏風には百合が昼顔などの夏草が夏の夕立をうけて葉先を地面へ向け、

左の屏風には葛や藤袴、薄や野葡萄などの秋の草花が大きく風に吹かれ、

夏から秋の風神雷神による雨や風を草花の様子で緻密に表現した、

酒井抱一の最高傑作とされています。

右と左の屏風が表す季節感覚こそ、まさに今。

そうです、「夏秋草図屏風」、つまり「夏秋」ですよ。

晩夏とも初秋とも言えるようで、言いきれない、

そんな微妙な今は、そうだ、「夏秋」って言えばいいんだ。

あ~、なんだか、すっきりした~(笑)

一幅の絵画では表現しきれない移ろう季節のあわいを

夏と秋、二曲一双の屏風に並べて描くことで見事に表した繊細な感覚。

江戸時代の絵師さんも、この時季、迷っていたのかもしれません。

今はまだ夏?もう秋?ってね(笑)

八月の終わり。

半袖と長袖のはざまで揺れる、

そんな季節は、こう呼ぼう。

今は、夏秋だね~♪

(写真は)

夏秋の季節。

ねぎ味噌われせん

かじりながら

しみじみする(笑)