ピンク・オペラ

ピンクのスーツ

ピンクのキャデラック

ロックンローラーの神が

駆け抜けた

ピンクのオペラ

もう何日、夏のお日さまを見ていないだろう。

北海道らしくない梅雨のような湿った空模様が続き、

何かと冴えない気分になりがちな今日この頃、

そんな時は、思い切って、気分転換!

ってことで、昨日の金曜日はおでかけ、ごはんは作らない(笑)

まずは夕方から、ずっと気になっていた映画を観に行きました。

「音楽で世界を変えたスーパースターの”伝説”の裏側。実話。」

そうです、「エルヴィス」です。

全くの無名から世界一のスーパースターになった、

キング・オブ・ロックンロール、エルヴィス・プレスリーの人生と

知られざる死の真相を描いた作品。

2時間39分という時間があっという間に過ぎていきました。

感動。衝撃。そしてまた感動。

動画配信サービスによって手軽にコンテンツに触れられる時代ですが、

やっぱり、映画館に足を運んで、あの空間で観るべき作品がある。

「エルヴィス」はまさに、絶対、映画館で観るべき今年の1本だ。

エルヴィスが降臨したとしか思えない、

主役オースティン・バトラーの圧倒的なライブパフォーマンスと

その背後にあった死の真相と陰で糸を引いていた黒幕の存在を暴き出す。

その重層的でドラマティックな展開に、もう、最初から最後まで

大きなスクリーンに目と耳と脳と心が釘付けでした。

高い音楽性、極上のエンターテインメント、緻密な構成、

センセーショナルなサスペンスが見事に融合した作品。

さらにエルヴィスの生涯を描くことで、第2次大戦後の公民権運動、

人種差別、性革命などアメリカの歴史の複雑な部分も探っていて、

音楽、衣装、テーマすべてが結実したオペラのようでした。

特に印象的だっったのが、画面を彩る「ピンク」。

50年代のメンフィスでトラック運転手をしていた青年が

奇抜なヘアスタイルに化粧、ド派手なピンクのスーツを着て

R前座のステージに立った瞬間、世界はエルヴィスに恋するのだ。

黒人音楽の洗礼を受けた独特のリズム感と圧倒的な音楽性、

誰も見た、いや体感したことのない彼のライブパフォーマンスに

女性たちは卒倒寸前、のちに「黒幕」となるマネージャー役のトム・ハンクスの

「熱狂していいのか戸惑うものが売れる」というセリフが耳に残る。

当時のマッチョ礼賛なアメリカ白人社会にとって

ピンクのスーツを着て激しく腰を動かす彼のライブはほぼ犯罪もの。

警察が動員されるほどのご法度だったが、一度見たらもう恋に落ちる。

観る者の理性や価値観を揺さぶるピンクの革命だったことがよくわかる。

貧しい暮らしでも家族を愛していたエルヴィス。

「僕が稼いでいつかママにピンクのキャデラックを買ってあげる」といい、

スターダムにのし上がった彼は約束を叶えるのですが、

その母は彼が世間の批判をかわすために軍隊に行かされている間に

息子への心配からお酒に溺れ亡くなってしまいます。

ピンクはエルヴィスにとって

反骨と夢と愛情の象徴だったのかもしれません。

黒い髪、青い瞳、そしてピンクのスーツとキャデラック。

激しく燃え尽きた世界一のスーパースターの人生を描いた

壮大なピンクのオペラ「エルヴィス」、個人的に必見っす!!!

(写真は)

「エルヴィス」にフォール・イン・ラブ

余韻さえやらぬまま狸小路の町中華へ。

台湾っぽいお店のつきだしは

超キュートな最中。

中は鶏肉の中華風ペースト♪