おもいでラーメン
透明なスープ
黄色い細麺
ピンクのなると
緑のほうれん草
ああ、おもいでラーメンよ
ず~っと冴えない。
今日も北海道の空のゴキゲンがいまいちです。
ほぼほぼ梅雨のようなじめじめ蒸し蒸しの曇り&雨ばかりで
どうにも気持ちもぐずぐずなりそう。
そんな時は楽しかった金曜日を思い出そう。
いつもの金曜ごはんをかっとばし(笑)まずは映画館へ。
話題作「エルヴィス」にめっちゃ感激、感動した後は
近頃面白いお店が出没している狸小路で夕ごはん。
ちょうど日暮れ前の6時過ぎ、
店先にテーブルを出したお店が並んでいて、
ビールや食事を楽しむ開放的な様子は浅草のホッピー通りみたい。
焼き鳥、焼肉、スペインバルにベトナム料理などよりどりみどり。
食欲をそそる匂いがあちらこちらから漂ってきて、
さあ、どこにしようか、そぞろ歩きながら迷うのもまた楽しいもの。
どのお店も扉を開け放しているので換気もばっちり。
やっぱ、夏はオープンエアな雰囲気がいいよね~。
ん?あれ?初めてなのに、懐かしい。
まるで昭和にタイムスリップしたようなお店を発見。
その名は「ニュー花園」。
レトロとモダンな感覚をミックスさせつつ、
昭和の中華食堂をイメージしたユニークなお店であります。
あ~、なんか聞いた記憶があるぞ。
人気居酒屋「せいす」のグループ店として去年春にオープン以来、
連日満席らしいけど、まだ時間が早いのですぐに入れそう。
よし、金曜ごはん、本日はここで決まり。
入口を開け放した店内は、まさに昭和レトロモダン。
壁一面のお品書き、デコラのテーブル、新築の清潔感はありながら、
年代を経たエイジング仕様に仕上げているのが憎いではありませんか。
昭和の町中華食堂のようでもあり、台湾の小吃屋さんっぽくもある。
お洒落過ぎない、気取りもない、落ち着く、好きだわぁ~。
さらに印象的なのが店員さんの制服、
男性は白い上着に黒の蝶ネクタイ、
女性は白い襟の黒ワンピに白エプロン、
昭和のウエイターさんとウエイトレスさんを彷彿とさせます。
昭和にタイムスリップ?台湾にワープ?
とにかく、食欲をそそる非日常体験ができるお店です。
さっそく「水餃子」や「牡蠣麻婆豆腐」、
「イカと帆立とキューリの塩炒め」などなどをオーダー。
まずは生ビール乾杯!
んぐんぐ!ぷっはぁぁぁ~~~!!!美味い!
水餃子は花椒などエキゾチックな香辛料がほどよく利いているし、
牡蠣入りの麻婆豆腐も豆鼓を使ったと思われる複雑で奥深い味。
そして、昭和生まれの夫婦が感動したのが〆の麺。
二人が大好きな「海老ワンタン麺」をオーダーしたのですが、
運ばれてきたそれは、ザ・昭和な一杯なのですよ。
海老ワンタンはもちろん載っているのですが、透明なスープ、チャーシュー、
ピンクのなると、緑のほうれん草、メンマと、まさに!昭和のラーメン。
美味しそう!!!さっそく、いっただきま~す!
と、次の瞬間。夫婦二人が異口同音?に叫んだ。
夫「三吉屋(さんきちや)のラーメンだ!」
妻「千成(せんなり)さんのラーメンだ!」
新潟の三吉屋、室蘭輪西町の千成。
昭和世代の2人のそれぞれの原点であるラーメンの味にそっくりだったのだ!
鶏ガラなどでじっくり取った金色の透き通った滋味深いスープ、
ちょっと濃い目の塩味、鹹水たっぷりに黄色の細麺、
なるとにチャーシュー、メンマにほうれん草の昭和な具材。
昭和の新潟と室蘭のラーメンが時空を超えてリンクした奇跡の瞬間(笑)
つまりだ、それだけ「ニュー花園」の海老ワンタン麺は
高度成長期の労働者を支えた美味いラーメンに近いのだった。
懐かしくて、それぞれ勝手に故郷を想って泣けてきそうだ。
三吉屋、子どもの頃の中華そばの味だ・・・
千成さんのラーメン、かき氷と一緒に出前してくれたな・・・
新しいレトロモダンな「ニュー花園」の麺をすすりながら、
それぞれが昭和の新潟と室蘭に分かれてタイムトリップしたのだった。
狸小路6丁目に行けば
あの頃の味がある。
ああ、おもいでラーメン。
(写真は)
「ニュー花園」の
海老ワンタン麺
昭和の味がするよ


