一丁目一番地

え?

それって

いったい

どこなの?

一丁目一番地

言葉は難しい。

先日も頭の良い優秀な人の言葉に世間がざわざわしました。

日本銀行の黒田総裁が講演で最近の物価上昇に関して

「家計の値上げ許容度も上がってきている」と発言、

え~、全然、「許容」なんてしてないよ~???

世間の批判に「誤解を招いた発言だった」と釈明に追われていますが、

日本経済の舵取りを担う専門家だが、いわゆる「専門知」はあっても

家計のやりくりに頭を悩ます国民の肌感覚を推し量る「世間知」が

足りなかったようだと、今朝の天声人語氏が言っていました。同感。

そうです、物価上昇を「許容」なんかしてない。

買うのを控えたり、ほかの安い商品を探したり、あれこれ悩んで、

「仕方ない」って「あきらめ」ているだけなんだから。

だれも値上げを好んで受け入れてなんかいないもん、プンプン。

時々、いや、しばしば、

多分エライんだろうおじさんたちの言葉に「ん?」となることがある。

「ガラガラポン」「全員野球」「いってこい」など若者には意味不明、

世代にとっては難解な「おじさんビジネス用語」が

ちょっとした話題になっています。

昭和生まれの私は、上記の三つくらいは

会話の前後のニュアンスからほぼ大意は想像できますが(笑)、

初めて聞いた時に全く理解できなかった言葉があります。

それが「一丁目一番地」。

特に政治家の皆様が好んで使われる印象があります。

意味は「最優先課題」。

住所の一丁目一番地は一等地である場合が多いため、

予算で前面的に押し出す目玉政策などをそう呼ぶ、ようだ。

しかし、令和の若者に通じない。

「そりゃあ、キミ~、一丁目一番地だろうが」と言われても

「へっ?それって、どこすか?何丁目何番地すか?」とポカン。

なかには「トイレ」の場所か、暗号と思う若者もいるらしい(笑)

自分たちはわかっているから当然と思って発した言葉が

同じ日本語でも、相手にはまったく通じないことがある。

いかに専門知に通じていても、世間を知らず、相手を知らず、

自分の世界だけで通じる言葉を発してしまっては、

コミュニケーション不全に陥ってしまうのですね。

自戒を込めて、言葉は難しい。

コミュニケーションは相手に理解されて初めて成立するもの。

知らずにおばさん用語を繰り出してはいないか(笑)

とりあえず、一丁目一番地は、相手を迷子にするから使わない、な。

(写真は)

「トマトと河内晩柑のサラダ」

季節の食材を使って

物価上昇に耐える。

「許容」はしてません