私を信じて

雪にも

寒さにも耐え

一生懸命

春を告げる花

私を信じて

今朝も桜前線もちょっと足踏みしそうな肌寒さですが、

PM2.5は遠くへ去ってくれたようで

久しぶりにすっきりした青空が広がっています。

それだけ嬉しくなって洗濯物を外干ししちゃいました。

だって、気分は、もう春、なんだもん。

梅のつぼみは日に日に紅色を濃くしていくし、

桜並木のつぼみもそれなりに(笑)大きくなってきたような気がする。

そしてご近所の花壇では春を告げる花が健気に咲いていました。

黄色や紫のクロッカスです。

ヨーロッパでは古くから春の訪れを告げる花として愛されてきたお花で

いくつもの素敵な花言葉がつけられています。

春が青春と結びついた「青春の喜び」、春の訪れが待ちきれないように

いち早く花開くことから「切望」という花言葉もあります。

紫のクロッカスの花言葉は「愛の後悔」。

ドラマチックな花言葉はギリシャ神話に登場する美少年クロッカスと

リーズという娘の悲恋が由来。結婚を許されず命を絶ってしまった二人、

その姿を見た花の女神アフロディーテが美少年をクロッカスの花に、

リーズを朝顔に変えたとされています。

美しく悲しい花言葉を持つ紫のクロッカスのお隣には

色鮮やかな黄色のクロッカスが咲いていました。

生命の息吹を感じさせる力強い黄色のクロッカスの花言葉は

「私を信じて」。

大雪にも寒さにも耐えて、

ほら、ちゃんと花を咲かせたよ。

ね、だからね、私を信じて。

あなたもあなた自身を信じて。

まだ枯草色に覆われた春先の花壇で

いち早く健気に力強い黄色の花を咲かせるクロッカスを眺めていると

そんな花の声が聴こえてくるような気がしました。

大丈夫、私を信じて。

クロッカスの原産地はヨーロッパから西アジアにかけての山岳地帯。

寒さの強い植物で、寒さに十分さらさないと花が咲かずに

葉ばかりが茂ってしまうこともあるそうです。

困難にもへこたれない芯の強い花なのですね。

「#新しいウクライナ」と題したツイッターに

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使が

ウクライナのカルパチア山脈で見られる春のお花を紹介していました。

紫のクロッカス、白いナルキッソス・アングスティフォリウス、

カーラインアザミにピンクのシャクナゲ。2021年3月31日の投稿です。

翌年の春、この美しい国が軍事侵攻されるなんて。

ウクライナの西にあるカルパチア山脈は人々が愛する景勝地、

ペンションで伝統的なウクライナ料理を楽しみ、春の野を散策し、

サウナで癒され、蜂蜜やハーブティーなどのお土産を買うなど

ウクライナの人たちが大好きな場所なのに。

カルパチア山脈への入り口の街として知られるのがリビウ。

風情ある観光地でもあった街はポーランド国境に近く、今は

ウクライナ全土から逃れてきた避難民の滞在先や通過点になっています。

早春のクロッカスを愛でることもできず、故郷を追われる人々。

私を信じて。

クロッカスの花言葉が

切なく胸に沁みわたる。

(写真は)

寒さにさらされて

力強く花開く

早春のクロッカス