藤色の桜

淡く

青みがかった

美しい紫に

春の色をかさねて

藤色の桜よ

まさか21世紀に「戦争」が起きるなんて。

緊迫するウクライナ情勢から目が離せない日々が続いています。

現地から断片的にもたらされる映像には

爆撃音、炎、黒煙、破壊された戦車、高層住宅が映し出され、

どれだけの被害が出ているのか、胸がつぶれそうな思いがします。

そんなとき、一皿の和菓子に、一瞬、心が癒されました。

夫がデパ地下でお土産に買ってきてくれた桜餅です。

東京向島の老舗「青柳正家」の季節の和菓子。

昭和23年に「青柳」として創業、その味に満足した元公爵が名付けた

「正家」の2文字を加え、昭和28年から「青柳正家」となりました。

「青柳正家」といえば栗羊羹や餡が盛られたもられた菊最中で

よく知られていますが、とにかくその餡の美しさは出色。

丁寧に渋抜きされたこし餡は・・・まさに藤色。

淡く青みを帯びた紫色は春の終わりの藤の花のよう。

なかなかお目にかかれない季節の和菓子「桜餅」。

はんなりとした桜色の薄皮の間から

その藤色のこし餡がのぞくさまは桜と藤の美しい競演。

王朝絵巻の春の襲を見るかのようであります。

感染症、大雪、そして・・・戦争。

ニュースを見るのが辛くなっていた心が少し癒されました。

美しい和菓子にふと慰められたような気がします。

そうだ、季節はちゃんとめぐる。春は、きっと来る。

気持ちの深呼吸がしたくて「桜開花予想」のサイトを開く。

2022年の桜の開花は西日本や関東では平年並み、

北陸、東北、北海道では平年より早く開花する見込みだそうです。

開花のトップは3月21日の熊本、東京は22日、

4月下旬には桜前線は北海道へ到着、

4月25日に函館、札幌で開花する予想となっていました。

桜前線は、今年も、ちゃんとやってくる。

そうだ、春は、ちゃんと来る。

ウクライナに、どうか、春を。

祈ります。

(写真は)

青柳正家の桜餅

藤色のこし餡と

桜色の美しい競演

藤色の桜、みたい