氷点下10度の贈物

凍てつく海風

厚い氷に

真っ白な雪

しばれる湖からの

氷点下10度の贈物

我が家は週末、オイスターバーになる。

寒い冬に旬を迎えるぷりぷりの北海道産の牡蠣に夢中なのだ。

特に夫が(笑)。「今週も牡蠣、食べるよね?」と決め打ち、

毎週金曜日、いそいそとデパ地下で新鮮な牡蠣をお土産に買ってくる。

結果、金曜ごはんの食卓には牡蠣が毎回登場するのだ。

しばらく、旬の真鱈とともに熱々ちり鍋でいただいておりましたが、

昨日は、ちょっと趣向を変えて、「牡蠣のバター焼き」に。

大粒のサロマ湖産牡蠣を活かした前菜に仕上げましたよ。

海水と同じ塩水でそっと振り洗いして、水分をよくとり、軽く塩胡椒し、

小麦粉を薄くまぶして、オリーブオイルを入れたフライパンへ。

片面がぷっくりしてきたら裏返し、バターを投入、

両面ぷっくらしたタイミングで少しお醤油と味醂をさっと加え、

さっとまとわせたら、すかさずお皿へ。

流氷の海を思わせるやちむんのペルシャンブルーの器へ。

細かく刻んだロメインレタスのお布団へ焼きたての牡蠣を盛り付けます。

もちろん、自家製のタルタルソースも忘れずに。

さえ、冷え冷えのカヴァを開けたら、いっただっきまーす!

「サロマ湖産牡蠣のバター焼き」

ぷりっぷりの牡蠣にタルタルソースをたっぷりかけてパクリ♪

うんまぁぁぁぁぁ~~~い!!!

ぎゅっと濃縮された甘みと旨みと潮の香りがお口の中で弾けます。

たまらん、美味過ぎるぜ、サロマ湖の牡蠣。

サロマ湖というとホタテのイメージがありますが、

氷点下10度を下回る冬は湖が氷で覆われて船が出さないため、

船を使わない氷上のカキ漁へと切り替わるのです。

凍てつく海風が吹き、厚い氷の上に真っ白な雪が積もった氷を割って、

春から育てた牡蠣を引き上げる漁は体が芯から凍り付きそうな寒さとか。

でも、この厳しい自然環境が、抜群に美味しい牡蠣を育てるのです。

流氷から運ばれてきたプランクトンたっぷりの海水と

佐呂間別川の淡水が混じり合う汽水湖、サロマ湖ならでの

恵まれた生育環境が絶品の牡蠣を生み出しているのですね。

サロマ湖の牡蠣は甘くて美味くてクセがないのも特徴。

牡蠣が苦手な人でも食べられると人気なんだそうです。

ってことは、牡蠣好きには、もうたまらんってこと。

鍋、カキフライ、バター焼き、どうお料理しても絶品。

サロマ湖のカキ漁は氷が解け始める3月上旬まで。

寒さ厳しい冬だけの、期間限定、季節限定の北の贅沢なのだ。

肌を突きさす海風にも芯が凍りそうな寒さにも負けないサロマ湖の牡蠣は

氷点下10度の湖からの贈物。

週末オイスターバーは春まで続きそうだ。

(写真は)

サロマ湖産牡蠣のバター焼き

南国沖縄の青い器が

流氷ブルーに見えてくる

美味しい景色