おいしゅうな~れ

あせらず

ゆったり

一粒一粒の声に

耳をすませる

おいしゅうな~れ

2021年12月31日、大晦日となりました。

今年最後の朝、札幌は今のところ穏やかな青空がのぞいています。

本当に色々なことがあった1年でしたが、

こうして健やかに年末を迎えられたことにただただ感謝です。

昨日30日は最後の買い出しを終え、お風呂の大掃除も完了、

お正月のお花、鏡餅、輪〆などを飾り、カレンダーも来年のに架け替え。

家の中が少しずつ迎春モードになってくるなか、

夕方からはのんびりお雑煮用の小豆を煮ました。

我が家のお雑煮は新潟出身の夫の伝統(笑)を継承し、

鮭や鶏肉、根菜の入ったすまし仕立てのお椀と、

甘い小豆のぜんざいのお椀と、一人二椀方式。

ゆえに暮れの30日の夜に小豆を炊いておくのですよ。

大掃除や買い出しが終わり、少しほっとしながら、

さあ、のんびり、ゆったり、ことこと小豆を炊きましょう。

まずは北海道十勝産の小豆をたっぷりの水で煮て5分間経ったら、

火を止めて蓋をして30分ほど蒸らします。

30分経ったら、煮汁を茹でこぼし、いわゆる「渋切り」をします。

小豆を鍋に戻し、またたっぷりの水を加えて、1時間~1時間半、

コトコトコトコト極く弱火で炊いていきます。

時折、鍋の蓋を開けて、あくが出ていたら丁寧にすくい、

お豆の煮え具合を指でつまんだり、一粒食べてみたり。

よ~し、親指と薬指でもラクにつぶれるようになりました。

もうお豆の芯までちゃんと柔らかく煮えています。

ここまで柔らかくなったら、火から外して、蓋をしたまま、

また30分蒸らし、煮えムラをなくしていきます。

蒸らし終えたら、三温糖と塩少々を加え、5~6分、

コトコトコトコト弱火で煮て甘みを含ませていきます。

手作りあんこは甘さの調節がお好みでできるのでいいのよね。

我が家は少々甘さ控えめ、あっさり甘みに仕上げます。

小豆を煮ては蒸らし、蒸らして煮て、また蒸らし。

おいしいあんこを炊くには時間をたっぷりかけること。

小豆を炊いている間、幸せな穏やかな匂いが漂い、

年末の疲れも、今年一年の疲労も、穏やかに癒されていくようです。

ふっくら淡い紫色に炊きあがっていく小豆を優しく見守る。

「目を離すな。何してほしいか、小豆が教えてくれる。

おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」

朝の連ドラ「カムカムエブリバデイ」に出てくるあんこのおまじない。

和菓子屋の主人だったお父さんが幼い主人公に教えたおまじない。

暮れも押し迫った夜、キッチンで鍋の小豆を見守るひととき、

温かなおまじないが蘇ってきて、ふと気づきました。

あんこを炊くのは、子育てと似ている。

出来栄えを急がない。焦らない。

ゆったり、のんびり、でも目離さず、優しい気持ちで

一粒一粒の声に耳をすませて、そっと見守る。

そうすれば、巣立つ時は小豆が教えてくれる。

自身の子育ては決して理想的なんかじゃなくて、

焦ったり、悩んだり、壁にぶつかったりの連続でしたが、

我が家の一粒はいつのまにかちゃんと煮えて(笑)

広い世界に巣立っていきました。

一粒の力を信じよう。

私は新豆とは言えない一粒ですが(笑)

あせらず、ゆったり、心の声に耳を澄まし、1日1日を歩いていこう。

2021年のすべてに感謝を。

どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。

(写真は)

ことことことこと

休んで待って

おいしゅうな~れ♪

我が家のあんこ完成。