ただいまやちむん

濃密な緑

鳥のさえずり

火と土と人と生み出す

用の美の聖地

ただいま、やちむん

11月の週末、2泊3日滞在40時間の沖縄弾丸実証実験ツアーを決行。

感染対策を十二分に講じて、4年ぶりの沖縄を訪ねました。

金曜18時に那覇空港到着、宜野湾の超人気ビストロ「加藤食堂」で夕食、

翌日は開門時刻に合わせて首里城へ、「見せる復興」を目の当たりにした後

伝承二百年の老舗「新垣カミ菓子店」で伝統の琉球菓子も買えました。

さあ、滞在時間も残り24時間、やはり、あの地へいかねば。

沖縄本島中部、自然豊かな読谷村にある「やちむんの里」です。

「やちむん」とは沖縄の言葉で「焼物」のこと。

歴史と文化が息づく読谷村には70以上の陶房が集まっていますが、

山間にある「やちむんの里」は19の個性豊かな工房がギャラリーが集結する

器好きには天国、楽園のような工芸の村、聖地なのです。

首里からレンタカーを走らせ58号線から緑豊かな読谷村へ。

のどかな自然あふれる濃密な緑の向こうに赤瓦の登り窯が見えてきました。

ああ・・・元気だったね・・・お久しぶり・・・。

4年前と変わらない風景にほっと安堵。

ただいま、やちむん。愛しの聖地。

「やちむん」は琉球王国時代、各地に散らばっていた窯元が

那覇市壺屋に集められ発展してきましたが、戦後1970年代、

人口や住宅が増えた市街地では煙の出る窯焼きが困難になり、

人里離れた静かな自然が広がる読谷村に陶工たちが集まり形成されました。

個性あふれる陶工たちが力を合わせ築いてきた聖地のシンボルが赤瓦の登り窯。

緑濃い大自然の丘の斜面に沿うようにド~ンと空に向かって建っています。

下から薪を燃やし幾つも連なる房へと炎が登る勇壮な登り窯が

火と土と人が共同で生み出す「用の美」を生み出しているのです。

陶工たちの創作と生活が一体になったやちむんの里。

4年のご無沙汰の間には本当に大変な色々なことがあったけれど、

今、ここにはゆったり豊かな時間が流れていた。

火入れが終わって静かな登り窯を見つめていると不思議に心が癒されていく。

ふと、気づけば、おや?いつもよりも訪れる人が多いような気がする。

ああ、そうか、今日は土曜日だった。

沖縄の感染状況も落ち着いてきたこともあって、おなじみの「北窯」では

小さなセール市も開かれていて、県内のお客さんも訪れているようです。

いつも訪れるのは平日ばかりだったので、週末の賑わいは初めてかも。

ひっそり静謐な雰囲気も良いけれど、

お散歩がてらドライブがてらお気に入りの器を探す人々が醸し出す

ほどよい賑やかさに、なんだか、じんわり喜びを感じました。

みんな、少しずつ、気をつけながら、日常が戻ってきているんだな。

ただいま、やちむん。

まずは「北窯」で小さないっちんのぐい吞み3個をゲット、

サラダのオイル&ビネガー&塩入れにするんだもん♪

さあ、短い時間で効率的に濃密に器探しじゃ~!

(写真は)

変わりない「北窯」前にて

宮城正亨、松田共司、松田米司、與那原正守

4人の親方が所有する共同窯。

伝統とモダンが力強く融合した作品が魅力