2030出来秋
今から20年後の
収穫の季節
北海道の大地や海は
はたしてどうなる?
2030出来秋
いつもよりゆっくり朝刊に目を通せる週末。
北海道新聞の特集企画「サタデーどうしん」の今週のテーマ
「温暖化 変わる食糧基地」のページをじっくり読みました。
日本の食を支える北海道の農業・漁業を気候危機と向きあいどう守り、
どう変化に対応していくのか、食の安全保障にも関わる重要課題です。
プロローグの記事の写真は北海道産落花生の収穫場面。
青森県が北限とされた落花生の路地栽培の取り組みが始まるなど、
地球温暖化を背景にこれまで北海道では穫れなかった新顔作物の栽培が
徐々に「当たり前」になりつつあるのだそうです。
札幌管区気象台の予測では道内の今世紀末の年平均気温は
20世紀より5度上昇。真夏日は21日増えて25日ほどになり、
一方、真冬日は61日から10日程度に減り、気候は東北地方並みに。
夏は暑く、冬は寒くならない北海道・・・。
北の大地と海はどうなるのか。道立総合研究機構が
このまま地球温暖化が進んだ場合、30年代の主要作物の収量・品質を予測、
温暖化は道内農業にとっておおむね有利という見方もありますが、
収量や品質低下では不利な面も多いのだそうです。
2030年代の出来秋予測。
好影響が予測されるのは「水稲(コメ)」で食味&収量ともに期待大、
先述の落花生やサツマイモ、ピノノワールなどワイン用のブドウなど
南方系の新顔作物は更に収量を伸ばす可能性があるようです。
その一方で秋まき小麦、じゃがいも、たまねぎなど
収量、品質ともに低下が心配されています。
そういえば、猛暑に見舞われた今年のじゃがいも、たまねぎは
どちらも粒が小さめ・・・でしたねぇ。
海の異変は既に顕著。
サンマも秋鮭もスルメイカも不漁が続いています。
この秋もまだ一度しかサンマが食卓にのぼっていません。
あまりに小さくスリムで食べるのが可哀そうになった。
その代わりに高い水温を好むブリやマイワシが急増。
気象庁によると釧路沖の海水温は2020年までの100年間で1.25度上昇、
さらに今世紀末には2015年までの10年間に比べて
0.6~4.5度上昇するとの試算もあるそうです。
海の水温が1度上昇するだけ、漁模様は「大激変」すると言われていて
それが今世紀末には5度近くも上昇する可能性としたら、
そういえば、北海道でも最近シイラが上がるそうで、
シイラはハワイで「マヒマヒ」と呼ばれる南国の代表的なお魚、
2090年代には北海道の海がハワイ沖みたいになってるかもしれない???
当たり前のように獲れなくなった魚、穫れなくなった作物。
その原因である地球温暖化、気候変動を深刻に向きあう一方で
現在増えている魚種や今後増えそうな魚種、
収量・品質共に期待できそうな新顔作物などを
どう活用していくかも知恵を巡らせなければならないわけで。
20年後、2030年出来秋。
北の大地と海がどうなっているのか。
手をこまねていているヒマはなさそうです。
土曜日の朝刊紙面を真剣に読む朝だった。
(写真は)
秋のおやつ
京都笹屋伊織のスイートポテト
北海道産サツマイモで作る日が
やってくるかもしれない



