花も実も栗も

花も

果実も

豆も芋も栗も

甘露に仕上げる

蜜菓子かな

秋めいてきました。

おやつ時間も日に日に秋色が濃くなってまいりましたよ。

昨日のお三時は銀座鈴屋の栗甘納豆をいただきました。

創業1951年の甘納豆専門店であります。

栗色に金色の鈴が描かれた箱を開けると、

黄金色の栗甘納豆と濃いブラウンの渋皮付き栗甘納豆が

市松模様のように並んでいます。

どちらも銀座鈴屋の代表銘菓2トップらしい。

まずは黄金色の栗甘納豆を一口。

う~ん、栗そのものの風味が上品な甘さとともにお口に広がります。

続いて渋皮付きの栗甘納豆をぱくり・・・ほのかな洋酒の香りがする?

ちょっとマロングラッセのような感じ。

そうだ、栗甘納豆もマロングラッセも親戚みたいなものよね。

甘納豆は江戸時代末期に東京日本橋の榮太樓総本舗の初代が

金時ささげを使って「甘名納糖」を考案したのが始めとされ、

マロングラッセは17世紀のルイ14世時代にフランスのアルデジュ地方で

作られるようになったと言われています。

マロングラッセはバニラやブランデーを加えますが、

お砂糖を煮詰めたシロップで手間をかけて仕上げる工程は

栗甘納豆とよく似ています。

ま、和グラッセ、と呼んでもいいかもしれませんね。

砂糖を使った蜜漬けは洋の東西を問わず伝統的な食品保存技術のひとつ。

マロングラッセや果物を蜜漬けにしたフランスのフリュイ・コンフィ、

スミレやバラの花びらを蜜漬けにしたお菓子もありますね。

美しいスミレの砂糖漬けはオーストリアのハプルブルク家御用達、

かのエリザベート皇妃が愛したお菓子として有名です。

紀元前5世紀ごろにはインドですでに果実の砂糖漬けが作られていたそうで、

人間は花も実も豆も芋も栗も甘い砂糖で大切に加工保存してきたわけで。

濃度が高い砂糖の強い脱水効果によって微生物が繁殖できず

防腐効果があるなんて、いつ、だれが、どんなきっかけで気づいたのかしら?

うっかりものの誰かかさんが

蜂蜜のつぼに果物でも落っことしちゃったのかな?

それでもって、その果物が甘く美味しく保存されることを発見したのかな。

名も知らぬ誰かさんのおかげでおいしい栗甘納豆にありつけることに感謝(笑)。

花も実も栗も

甘い蜜の味、か。

人類の偉大な発見。

(写真は)

銀座鈴屋の

2色の栗甘納豆

アタシは渋皮付きが好き♪