ステイホームフィッシュ

上品で

繊細な味わい

美しい白身魚は

海を汚さない

ステイホームフィッシュ

爽やかな風が窓のカーテンを優しく揺らす日曜日の朝。

白い雲がうっすらたなびく青空から差す日差しは既に優しく、

カラリと乾いた気持ちの良い空気は秋の気配すら感じます。

あの暑すぎる夏は、本当に終わったみたい。

♪今はもう秋 誰もいない海♪なんて、懐かしい歌がふと浮かぶ。

海ねぇ・・・・そういえば、もう、ず~っと海、見ていないなぁ~。

札幌は自然に恵まれた美しい街ですが、一つだけ淋しいのが海が見えないこと。

雄大な太平洋を望む港町室蘭で生まれ育ったもので、

時々、無性に、海が恋しくなります。

だからなのか、年齢を重ねるごとに、どんどんお魚が好きになる。

お魚料理のレパートリーもどんどん増えていきますが、

先日の夫のお誕生日の食卓にも最近定番リスト入りした一品を

お魚の前菜として作りましたよ。

「北海道産ひらめのカルパッチョ~オレンジソース」。

春の晩柑で何度も作ったお気に入りのレシピを

活きの良い道産ひらめに冷蔵庫にあったオレンジを合わせて

爽やかな晩夏ヴァージョンにアレンジしてみました。

オレンジの実を一房ずつ丁寧に取り出し、細かくカット、

ホワイトバルサミコに塩、蜂蜜、オリーブオイルを合わせたボウルに

カットしたオレンジを果汁ごと加えたソースを

薄造りにした道産ひらめに載せて、ディルをトッピングしたら完成。

鮮やかなオレンジ色と美しい白身のコントラストが美しい前菜は

ビレロイ・ボッホの楽しいお魚や野菜絵柄のプレートによく映えます。

さあ、きれいなひらめとオレンジソースを一緒に一口でパクリ♪

う~ん!!!爽やかな香りと味わい、旨みが三位一体、最高!

春のやさしい晩柑で味わうカルパッチョも美味でしたが、

味の濃いバレンシアオレンジのソースも爽やかで、よきよき♪

夏の終わりにお似合いのお魚前菜であります。

やはり、「ひらめ」は、美味しいお魚だ。

ヒラメ属は全世界に19種類確認されているそうですが、

「ひらめ」はアジアの分布する唯一の魚種で、

九州から北海道まで広い地域に生息しますが、寒い地方ほど漁獲量が多く

北海道では日本海と津軽海峡を中心に分布しています。

高級魚とされるひらめですが、カレイよりも成長が早いこと、

海底で静止していることが多いためにさほど酸素を必要とせず、

海水をあまり汚さないことから、養殖も盛んに行われていて、

リーズナブルなお値段で手に入るようになったのも嬉しいところ。

上品で繊細な白身が魅力のひらめは

静かな海の底でいつもステイホームしていたのね。

陸の上が人流抑制だ、ステイホームだ、とわたわたするずっと前から

春は浅い海底に、秋から冬は深い海底に、省エネ酸素で、

海の水もクリーンなままでじっと静かに暮らしていたんだ。

鮮やかなオレンジソースをまとった美しい象牙色した道産ひらめ。

北海道の海をきれいに保ってくれるステイホームフィッシュ。

キミが暮らしている深い海の底を想いながら

晩夏の一皿を味わうのでした。

(写真は)

「北海道産ひらめのカルパッチョ

        ~オレンジソース」

夏の終わりの海の底を想う。