強い野菜
コーヤー
じゃないよ
ゴーヤーだよ
栄養豊富な
強い野菜
「強い『ゴ』やさしい『パ』」
朝刊に載っていた見出しに思わず興味津々。
音声学の専門家によるオピニオンエッセイのタイトルで、
読んでみると、ま~さ~に~、納得大納得でありました。
日本語の「音」に関する内容で
特に「音象徴」と呼ばれる研究分野のお話。
人は意味をもつ単語や文でコミュニケーションをとりますが、
音そのものにも知らず知らずに特定のイメージを感じ取っていて、
それが「音象徴(おんしょうちょう)」という現象。
たとえばゴジラ、ガンダム、エヴァンゲリオン。
この三つの言葉の共通点は「濁音」を含んでいること。
もし、これらがコシラ、カンタム、エファンケリオンだったら???
力強い怪獣、ロボットがなんだか一気にやさしいイメージに変わりますよね。
つまり「濁音」は「強いもの」とイメージを伴う音、なのです。
濁音を出すためには閉じた口の中を風船に膨らませるように
空気を流し込み声帯を振動させなければなりません。
とても肉体的なフィジカルな音、とも言えますね。
肉体を使って出す「濁音は周波数が低い、つまり低い音になります。
生物学上、動物にとって「強い」というイメージは
体の大きさや声の低さと結びついているそうで、他の動物の低い声を聞くと、
その相手は「デカいぞ、強いぞ」と予測するらしい。
人間も動物。ゆえにゴジラ、ガンダム、ヱヴァンゲリオンは
「お、強いぞ、凄いぞ」という「力強い」イメージを連想させるってこと。
逆にパパ、ママ、ばぁば、などのp、m、bといった唇を使う両唇音は
「やさしい」イメージを喚起する音、赤ちゃんにも発音しやすい音なので
ママ、マンマなどお母さんを意味する言葉は両唇音が多いのですね。
「音象徴」、音感、語感が想起させるイメージ、
色々当てはまる事が多くてアナウンサー的にも非常に興味深いですねぇ。
たとえば、夏らしくなり食卓登板回数が増えてきたあの沖縄料理、
苦みが魅力の「ゴーヤーチャンプルー」も濁音だから力強い。
もし、「コーヤーチャンプルー」だったら、
ちょっと苦みが足りない、物足りないお料理に思えてくる。
コーヤーじゃないよ、ゴーヤーだよ。
苦みばしった強い野菜は「濁音」が似合う。
(写真は)
濁音が力強い
「ゴーヤーチャンプルー」
暑い夏を乗り切る
タフなイメージ♪

