レジと薔薇
スーパーのレジ
夏のお庭
身近な風景に
はっとした
レジと薔薇
週明け月曜日はどんより曇り空から細かな霧雨模様に変わり。
しかも台風が近づいているみたいに風が強く、
夏の青葉がざわざわと音をたてて激しく揺れている。
少し風が強いだけでも不安な気持ちになるのに。
静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生しました。
真っ黒い土砂と水が家々を根こそぎ倒し覆いかぶさる映像を見た瞬間、
体が硬直し、言葉を失いました。
現場では雨が降り続く中、懸命の救出活動が続いています。
静岡県は土石流の発生源となった山中で大規模な崩落を確認、
一帯では宅地造成が行われ約5.4万立方メートルの盛土があり、
これを含めた10万立方メートルが崩落、被害を最大化させたとみて
開発の経緯を調査する方針だそうです。
自分が暮らしている山の上の方の土壌がどうなっているのか、
自治体のハザードマップではそこまでの情報は得られないだろうし、
災害から身を守るためにどうすべきか、
困難な救助作業を伝えるニュース映像を見ながら色々考えました。
日々の暮らしの中で、なかなか気づかれないことは色々あります。
朝刊の読者投稿欄に隣り合って掲載されていたのが「レジ」と「薔薇」
一通は70代女性からのスーパーやコンビニのセルフレジに関する投稿。
若い人は難なくこなす機器も高齢者はなかなか覚えられず大変だとありました。
一度や二度教えてもらっても次に行ったときには忘れてしまったり、
分からないながら操作するものの後ろで人が待っていると余計に焦ってしまう。
精算の仕方を書いた紙をコピーしてもらえれば家に帰って勉強して覚えられる。
そう書かれていました。セルフレジが難題な高齢者は少なくありません。
この投稿がスーパーやコンビニの担当者に届くといいなと思いました。
そのお隣に掲載されていたのが「歩道に伸びる枝は『凶器』」という投稿。
70代の視覚障がい者の男性は爽やかな夏の北海道は
「緊張の季節」だと言います。
白杖を頼りに歩道を塀に沿って歩いていると、時として
塀を大幅に乗り越えた庭の木々の枝が「凶器」になるのだとか。
投稿者も道側にはみ出した薔薇のツルで額を切った経験があるそうです。
白杖で2,3m先の障害物は察知できても上半身より上の障害物は認識不可能。
道行く人は白杖を見て衝突を回避してくれるが、
無慈悲な枝やツルはそうしてくれない。夏は緊張に季節だと。
はっとしました。塀や敷地から伸びた枝、こぼれるように咲く花は
白杖を頼りに歩く人にとっては「凶器」になることがある。
スーパーのセルフレジ、こぼれるように咲き乱れる夏の薔薇、
身近な風景を、固まった視点でしか見ていないことが、たくさんあるんだ。
自分にとっては当たり前だったり、便利だったり、気づかなかったりでも
誰かにとっては不便だったり、不安だったり、時として危険でさえあったりする。
自分の当たり前を疑え。想像力を失うな。
「レジ」と「薔薇」に教えられた朝でした。
(写真は)
身近なお菓子屋さんでも
人気のマリトッツオ発見。
「もりもと」だけに
「モリトッッオ」?

