爽やかな愛

涼し気な葉っぱに

ぷっくり

かわいらしい

桃のような花がたくさん

「爽やかな愛」よ

今日は6月23日。

沖縄は「慰霊の日」を迎えました。

県民の4人に1人が犠牲になった沖縄戦は76年経った今も

美しい南の島の人々の心に深い傷を残しています。

遠い北の地から亡くなった人たちを悼み、平和を祈ります。

月桃の花は、まだ咲いているでしょうか。

沖縄戦のことを花に託した県民にはよく知られた曲があります。

曲名は「月桃の花」。

沖縄戦集結50周年を記念して製作された映画の主題歌で、

県内では小学生の頃からよく口ずさむ曲なのだそうです。

「月桃ゆれて花咲けば」と始まる1番から6番まである曲中で、

心に迫り、胸がふさがれるような思いになるのが5番の歌詞。

「六月二十三日待たず 月桃の花散りました

 長い長い煙たなびく ふるさとの夏」

月桃は沖縄に自生するショウガ科の植物。

涼し気な緑の葉っぱの間にぷっくりと可愛らしい花をたくさん咲かせ、

ふっくらみずみずしい桃の実のような花の見た目から

「月桃」という美しい名前がつけられました。

花が咲くのは「うりずん」と呼ばれる春4月から

「慰霊の日」を迎える初夏6月頃まで。

76年前、沖縄にアメリカ軍が上陸したのが4月1日、

「鉄の暴風」と呼ばれる島民を巻き込んだ激烈な戦闘の末、

日本軍の司令官自決によって組織的戦闘が終結したとされるのが6月23日。

沖縄戦は、月桃の花咲く頃に始まり、

20万人以上の尊い命を奪って、月桃の花が散る頃、終わった。

76年前、ふっくら愛らしく芳しい香りがする月桃の花が

どれほど悲惨な光景を目にしたのかと想像する6月23日の朝です。

実際は組織的な戦闘は終わっても宮古島や八重山諸島では戦闘状態が続き、

日本軍が武装解除されたのは1945年9月上旬のこと。

ポツダム宣言受諾後もひとり沖縄だけがなお戦争させられていたのです。

9月7日嘉手納のアメリカ軍10軍司令部で降伏調印式が行われ沖縄戦が終結。

しかし、島民が受けた傷は76年経った今も消えることはありません。

月桃の甘い芳しい香りには心を癒す効果があるとされています。

葉っぱでお餅=ムーチーをくるんだり、アロマオイルや香水にしたり、

ハーブティーとしても親しまれています。

月桃の花は傷ついた沖縄の痛みを知っている。

月桃の花は

今日もまだ咲いているだろうか。

花言葉は「爽やかな愛」。

沖縄ではサンニンと呼ばれます。

今日は沖縄慰霊の日。

(写真は)

月桃のせっけん。

沖縄へ行きたい。

ただただ行きたい。

恋しくてたまらない。