嘉承勘定

爽やかな

水無月16日

疫病を祓い

無病息災を願う

おいしい嘉承勘定♪

朝方の曇り空が少しずつ晴れてきました。

早朝は静かだったエゾハルゼミが一気に鳴きはじめています。

青い夏空に白い雲、ポプラの綿毛が気持ち良さそうに空を飛ぶ頃、

今年も、ちゃんと、この日がやってきました。

今日6月16日は「和菓子の日」。

和菓子を食べて無病息災、除災招福を願う日ですね。

その由来は平安時代の848年(承和15年)まで遡ります。

時の仁明天皇が「1」と「6」にちなんだお菓子を神前に供え、

世の中から疫病を祓い健康招福を神仏に祈ったことが起源とされていますが、

今年もまた新型コロナウイルスの収束を強く願う和菓子の日となりました。

疫病の原因も対処方法もわからなかった平安時代は

元号も「嘉承」を替えて、ひたすら神仏に祈るしかありませんでしたが、

令和3年の今は未知のウイルスに対して様々な感染対策が講じられ、

ワクチン接種も進みはじめ、少しずつ光明が見えつつあるようです。

もちろん収束はまだまだ、楽観するのは早すぎますが、

せっかくの「和菓子の日」、おいしい和菓子をいただきながら、

心から疫病退散、無病息災、健康招福を祈るのも良いかも。

この日にちなんで「嘉承饅頭」などの嘉承菓子が並ぶお店もありましね。

6月16日に和菓子を食べて疫病を祓い健康招福を願う「嘉承」行事は

室町時代には公家から武士の間に広まり、江戸幕府にも受け継がれます。

江戸城の大広間に2万個以上のお饅頭などの和菓子を並べられ、

大名や旗本に配られたと言われています。

清浄を表す真っ白な白木の片木(へぎ)の上に杉の葉を添えて

将軍から大名や旗本に恭しく和菓子が下賜される大切な儀式は

「嘉承頂戴(かじょうちょうだい)」と呼ばれていたそうですが、

和菓子好きとしてはどんなお菓子が配られていたのか気になりますねぇ。

色々調べてみると・・・白木の片木の上に盛られていたのは

饅頭、羊羹、うづら餅、きんとん、白団子、干麩、のし餅などで、

それを一人一つずつ取らせたようです。

ちょっとその様子を想像すると微笑ましい。

江戸城に登城した貫禄たっぷりの裃姿の大名たちが、

まるで童のようにお菓子を一つずつもらう映像を思う浮かべると、

なんともオモシロ可愛い。本当は羊羹が好きなのにあれこれ選べなくて

干麩を取って内心凹んだりしたお大名もいたかもしれない、なんてね(笑)

明治時代になって嘉承の風習は廃れましたが、

1979年に全国和菓子協会が6月16日を「和菓子の日」に設定したことで、

昔ながらの和菓子にまつわる歴史がよく知られるようになりました。

現代の店先ではおいしい和菓子がよりどりみどり「嘉承勘定」は選び放題(笑)

令和に生きてて良かったぁ~♪

和菓子の日。

おやつは何食べよう?

(写真は)

羊羹の逸品。

青柳正家の「天下一品」。

羊羹も「嘉承勘定」に

ラインアップされていました。