サプライズ・エスニック

夏が来る。

アジア料理の

季節が来る

2021年の第一弾は

サプライズ・エスニック

蝦夷梅雨のち初夏の嵐が過ぎたら、夏が来た!

土日は夏日が続き、週明け月曜日も朝から爽やかな青い夏空。

毎年ね、夏日になるとね、食欲中枢に、このスイッチが入ってしまう。

無性に、やみくもに、アジア料理が食べたくなるのです。

で、この週末、本能に従って、新作アジア料理を作ってみました。

ネタ元は新聞の日曜版に乗っていた料理記事。

意外な組み合わせだけど、びっくりするほど相性が良いという一品。

「肉詰め厚揚げのトマト煮」であります。

へっ?厚揚げをトマトで煮ちゃうの?確かに、ちょっとびっくり。

厚揚げといえばおしょうゆで煮るものだと思ってたし、

トマト煮って言ったら洋風料理の定番って感じだし、

しかも・・・それがベトナム料理って???

いくつもの???が尽きない一品でありますが、

この「肉詰め厚揚げのトマト煮」、ベトナムでは超定番のお料理。

ベトナム語では「dau hu don thit sot ca chua」、

「ダウフー・ヨン・ティッ・ソット・カーチュア」と言うそうです。

ダウフーは豆腐、ティットは豚肉、ヨンは詰める、

ソット・カーチュアはトマトソースという意味なので、

直訳すると豆腐の豚肉詰めトマトソースで煮込んだものってこと。

食堂に山盛りに作り置きされるおかずの中の大鉄板、らしい。

厚揚げ+豚肉+トマトの出会いがどんなマジックを生み出すのか、

論より証拠、語るよりも作るべし、ってことで

レシピは日曜版料理記事を参考に早速クッキング開始。

材料は本当に身近な食材ばかり、ベトナムは意外に近い(笑)

まずは肉だね、豚ひき肉に玉ねぎのみじん切り、少々のおろしにんにく、

ベトナムの魚醤ニョクマム、塩、砂糖を加えてよ~く練ったらOK。

北海道産大豆を使った大きめの厚揚げの長い方を3等分にして、

切った断面の中心部に切り込みを入れて内側に片栗粉を薄くまぶし、

肉だねをたっぷり詰めていきます。切腹(笑)しないように慎重にね。

肉だねが少し余ってしまったので、ころころ丸めて肉団子に。

こういう臨機応変が家庭版アジア料理のよきところ。

フライパンにオリーブオイルを引き、肉を詰めた面から焼き、

おまけの肉団子も隙間に並べて焼いていきます。

断面に焼き色がついたら横にして、水半カップ、お酒少々、

トマト缶、ニョクマム、少々の砂糖を加えて蓋をして煮ていきます。

レジピのミニトマトは買い置きのトマト缶に、

レシピにはなかったお酒も勘で加えちゃいます、臨機応変再び(笑)

あとは弱火でコトコト・・・20分煮含めたら完成。

「dau hu don thit sot ca chua」

(ダウフー・ヨン・ティッ・ソット・カーチュア)

=「肉詰め厚揚げのトマト煮」を

沖縄のやちむんの白釉の器に盛り付けて、

シャンツァイの代わりにルッコラの緑を添えましょう。

お~、真っ赤なトマト色に染まった厚揚げが・・・新鮮。

お醤油色の地味な色合いに慣れた目と脳と心がちょっと追いつかないが(笑)

ともかく、めっちゃ、美味しそうな匂いがする、気配がする。

真っ赤なトマトとニョクマムと厚揚げの出会い、いざ実食!

肉詰め厚揚げにトマトソースをたっぷり絡めてパクリ。

うっひょぉぉぉぉぉ~~!!!

コレは、驚き、ビックリ、サプライス・エスニック!!!

トマトと厚揚げの大豆の味が驚くほど引き立て合い、肉だねがコクを加え、

ニョクマムの旨みがもう絶妙なタクトをふるっている。

ニョクマムが厚揚げ、トマト、豚肉、食材の旨みや風味をしっかり支え

それぞれの魅力をより引き出し、完璧に調和させているのであります。

これは和食でもイタリア料理でもフランス料理でもない、

「dau hu don thit sot ca chua」、ベトナム料理にほかならない。

ベトナムの食堂で山盛りに並んだお惣菜からあれこれ選んで、

人々が白いご飯をわしわし平らげる風景が浮かんできます。

ダウフー・ヨン・ティッ・ソット・カーチュア

=「肉詰め厚揚げのトマト煮」、コレはご飯がほしくなる!

北海道にも夏日が来た。アジア料理の季節到来だ。

驚きのベトナム料理の新定番に出会った。

サプライズ・エスニック。

キッチンから幸せが生まれる。

(写真は)

ベトナムでは超定番のお料理。

「dau hu don thit sot ca chu」

=「ダウフー・ヨン・ティッ・ソット・カーチュア」

=「肉詰め厚揚げのトマト煮」

真っ赤なトマト色の厚揚げが新鮮