わらび太夫
ぷるんぷるん
優しい舌触り
希少で
高貴な
わらび太夫♪
蝦夷梅雨なのかしら。
しとしと物憂げな雨が降り続く朝。
ライラックの花も藤棚も五月の雨に濡れて
その香りがなおいっそうたちのぼるような気がします。
初夏の雨もいとおかし。
で、初夏のお菓子(笑)つながりのお話。
昨日のおやつは六花亭の季節のお菓子「わらび餅」でした。
「わらび」の名前はついていても、わらび粉ではなくて、
葛粉やさつま芋の澱粉、タピオカ粉を使ったものが多いのですが、
この六花亭の「わらび餅」は、ほんまもん(笑)
「本わらび粉のお餅で柔らかいこし餡を包みました」と
小さめの四角いパッケージの表にはしっかりと書かれておりますし、
原材料名も「砂糖 小豆 氷砂糖 わらび粉 きなこ大豆」と
これもしっかり「わらび粉」の文字が確認できます。
まじに、ほんまもんのわらび餅♪
わらび粉を作るのには非常に手間がかかります。
わらびの根を叩いて砕き、水を加えて澱粉を洗いだし、白くなるまで何回も
水洗いと沈殿を繰り返し、固まったら細かく砕き、乾燥させてようやく完成。
もう書いているだけで気が遠くなる大変な労力と時間がかかるのだ。
現在はもちろん、江戸時代ですら大量に作られていたわけではなく、
当時のわらび餅も100%わらび粉ではなく葛粉を混ぜたものが多かったらしい。
現在のようなわらび餅が誕生した鎌倉時代だそうですが、
希少で非常に高価なわらび粉で作られたお菓子は
身分の高い限られた階層の人々しか口にすることができませんでした。
平安時代の醍醐天皇はことのほか、わらび餅にぞっこんだったようで、
愛するあまり、わらび餅に五位である「太夫」の称号を与えたことから、
わらび餅は別名「岡大夫」とも呼ばれていたのだそうです。
狂言にもわらび餅にまつわる滑稽な物語「岡大夫」という演目があります。
すごいな。
西洋で言えば爵位を賜ったお菓子ってことねぇ。
目のまえの本わらび粉で作られた小さな可愛いわらび餅、
敬意をこめて、サー・わらび餅、
いやいや、わらび太夫とでも呼ばせていただこう。
わらび粉とほかの澱粉の違いは、
加熱すると黒くなる、旨みがあって弾力がある、粘りがある、
日持ちしない、冷やすと弾力を失うなどの特質があるようですが、
わらにもうひとつ、わらび粉を使っているとお値段も高い(笑)
が、六花亭は、エライ。
小さな一口大のこし餡いりのわらび餅4個に
香ばしいきな粉がたっぷりかかっていて330円。
確かにサイズは小さいですが、コスパはかなり良いと思います。
ぷるんぷるん、優しい舌触りのわらび餅、
断面を見ると、確かに透明な葛粉よりも黒っぽく見えます。
確かに、あっという間になくなりますが(笑)、
わらび太夫、ほんまもんの満足度はかなり高い♪
六花亭のわらび餅が期間限定の季節のお菓子。
今年の販売期間は6月15日まで。
初夏のおやつに、また所望じゃ。
のう、わらび太夫♪
(写真は)
六花亭のわらび餅。
4個入りを
夫婦で仲良く半分こ

