覚えておくね
はらはらと
白い桜花のように
4月の雪が降る
きょうのこと
覚えておくね
「上空にこの時期としては強い寒気が流れ込み、
北海道は雪や雨の降るところもあるでしょう」
今日8日の天気予報をラジオを聴いていた瞬間、まじっ?
本当に、さっきまで晴れていた空からはらはら・・・・
白い・・・桜の花・・・のわけがない、雪だ!
朝の7時前、みるみる空が暗くなり、風が強まり、
雪の降り方は強くなり、はらはらちらちらどころではなくなった。
にわかにかき曇ってきた山の稜線の方向にスマホを向けてパシャリ、
おおお~、ちゃんと白い雪の花が写っている。
春なのに、もう4月だというのに、雪。
津軽海峡目指してわっせわっせと北上中の桜前線ご一行様は
東北の北あたりで足止めをされていることでしょうね。
みちのくの温泉なで温まりながら天候の回復をお待ちくださいませ。
ばふっ!
おっと、ベランダに面した窓が強い風で一瞬きしんだ。
慌てて窓を開けて外を見ると・・・うわっ!すごい風!
大倉山のジャンプ台もまったく見えない白い春の吹雪だ。
天気予報は正しかった・・・。
これが北海道の春。
3歩進んで、一気に10歩下がることもある。
まさかの4月の雪も、実はそう珍しくもないのだった。
だから、今日の雪を、ちゃんと覚えておこう。
だって、毎年、知らぬ間にお別れしていたのですよ。
一番最後に雪を見たのはいつだったのか、
その冬最後に降った雪のことを気象庁では
「初雪」に対して「終雪」と言いますが、
毎年「終雪」がいつだったか、これが結構覚えていないのだ。
雪が降っている時は、これが最後の雪になるかどうかわからない。
過ぎ去って、しばらくしてから、そういえば・・・
あの雪が見納めだったのかと気づくのが「終雪」。
いや、春の訪れに浮かれている私は、毎年気づいてもいなかった、かも。
出会いと別れの季節。
ちゃんと「さようなら」を言えなかった別れは、切ない。
だから、今年は、ちゃんと覚えておくね。
もしかしたらこれが最後の雪になるかもしれないもの。
4月8日の朝の雪。
この文章を書いている間にやんでいた。
青空が戻ってきた。
本当に、さようなら、だったのかな。
(写真は)
2021年4月8日
この冬最後の雪?
「終雪」になるのだろうか。
覚えておくね。

