旅とケチャップ

来る人も

行く人も

ゼロが続く

静かな空港

旅とケチャップ

へ~、意外なモノが品不足になるのねぇ~。

「米 小袋ケチャップ不足 増産へ」。

朝刊の国際面に載っていた囲み記事に目が留まりました。

アメリカの外食業界がハンバーガーやフライドポテトに添えられる

小袋入りのケチャップの不足に悲鳴をあげているのだとか。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テイクアウトや宅配需要が急増、

店内の卓上ボトル入りのケチャップも感染対策から撤去されていましたが、

ワクチン普及で店内飲食のお客が戻りはじめ、小袋需要がさらに増加、

品薄に拍車がかかったため、ケチャップ最大手のクラフト・ハインズは

生産量を25%増に引き上げると発表したそうです。

持ち帰り用のハンバーガーに添えられたケチャップの小袋の写真を見て、

ふと、ある映画のワンシーンが頭に浮かびました。

トム・ハンクス主演のアメリカ映画「ターミナル」。

NYの空港に到着した主人公が祖国で勃発したクーデターのために

法の隙間に陥り、アメリカへの入国ができなくなり、

空港のターミナルビルに留め置かれてしまうという実話を元にした映画。

彼のパスポートを発行した祖国が事実上なくなってしまったため、

空港の外へ行くことはできないが、空港内では拘束もされず、行動も自由、

とにかく空港内で事態が好転するのをひたすら待つしかない極限状況。

でも、トム・ハンクス演じる誠実で人間力あるナボルスキーはたくましかった。

空港を管轄する当局から人道的判断?で渡された食事クーポンを失くし、

祖国のお金はもちろん使えない。お腹はすく、食事はできない。

そこで彼は空港のハンバーガーショップに置いてある無料のクラッカーに

無料の小袋ケチャップとマスタードを段々に挟んだ、

特製サンドイッチをこしらえて空腹を満たすのでした。

でも、今だったら、小袋ケチャップが品不足、

ナボルスキーは特製サンドイッチにもありつけなかったかも。

たかが小袋ケチャップ、されど、小袋ケチャップ、ないと、色々困るのだ。

というか、そもそも、今は空港でハンバーガーをかぶりつく機会も制限されている。

「新千歳出入国者 2か月連続ゼロ」

同じ朝刊の経済面の見出しです。

3月の新千歳空港国際線の出入国2か月連続でゼロ、

ちなみに昨年3月の出入国者数は3万6188人でした。

来る人も行く人もゼロ。

新千歳空港の明るく開放的な国際線ターミナルは

人っ子一人なく、しんと静まり返っているのです。

ナボルスキーはNYの空港で仕事を得てお金を稼ぎ恋もして友を得たのに。

今の新千歳空港国際線ターミナルは小袋ケチャップも出番がない。

搭乗案内のアナウンスをBGMに

ちょっと空港のバーガーショップで腹ごしらえ。

フライドポテトに小袋ケチャップつけながら旅立ちのビールで乾杯。

そんな旅とケチャップの日々も、いつか、必ずやってくる。

だから、今日も、できることをするだけだ。

旅できない時間が

旅心を育てる、のさ。

(写真は)

桜前線も青森に到着。

おやつは桜どらやき

桜色の御一行様は

ただいま津軽海峡横断中♪