南の国はどこの国

遠い日の

思い出の情景

あの国は

どこだったのか

君や知るや南の国

今日は4月1日、新年度のスタートです。

今日から新社会人、今日から新しい職場などなど

春の門出を迎えた人たちを祝うような青空が広がっています。

わが家のカレンダーも全部めくってさあ新年度、4月になりました♪

おおお~、4月の沖縄、また格別に美しい青い海ではありませんか。

JTAの「美ら海物語」カレンダーの4月は伊平屋島の米岬(よねみさき)。

沖縄最北端の有人島・伊平屋島の南端に伸びる岬に広がるビーチは

遠浅で透明度が高く、波は穏やか、そのザ・楽園な風景にうっとり。

沖縄の島々はかなり巡ったつもりでしたが、伊平屋島はまだなのよねぇ~。

双子のように並んだ伊平屋島・伊是名島を次こそ訪れよう、と思いながら、

実現できないうちに・・・この感染拡大、

沖縄は、実際の距離以上に、遠くなってしまいました(涙)

ああ・・・行きたいな・・・沖縄。

いつ、行けるかな・・・沖縄。

4月のカレンダーを彩る美しいコーラルブルーの海を眺めつつ

ただただ、南の島へ想いを寄せる4月1日の朝でありました。

と、そんなひととき、ふと、亡き父の声が耳元に蘇りました。

「君よ~知るや~南の国」

それは昭和の昔、子どもだった私が手にした児童文学の本の題名。

父がその本を見て、節をつけるように、歌うように読み上げた場面が、

そこだけ記憶のアルバムから切り取ったように思い出されたのです。

あれは、どんなお話だったのか。

父がなぜ、歌うようにその題名を読み上げたのか。

前後の記憶はさっぱり覚えていないのに、

遠い憧れの異国を慕うような父の声だけが強く印象に残っている。

「君よ知るや南の国」。

南の国って・・・いったいどこだったのだろう。

昭和と違って令和3年度は便利だ(笑)、スマホでささっと検索してみる。

君よ知るや南の国・児童文学・・・あった、ほほ~、そうだったか。

「君よ知るや南の国」はゲーテの教養小説、

「ウィルヘルム・マイスターの修業時代」の児童向け版。

元々はアンブロワーズ・トマのオペラ作品をベースにした物語で

サーカスに売られた彷徨いの少女ミニヨンが未だ一度も見たことがない、

故郷のイタリアを思って歌う美しい歌からつけられた題名、らしい。

ミニヨンは幼い頃に声楽家の母を亡くし、父をも失い、

万策尽きたときに救いの手が現われ、やがて成功と愛情を手にするという、

どうやら、ハッピーエンドのお話のようですが、すっかり忘れていた(笑)。

しかも南の国は沖縄でもハワイでもタヒチでもなく、南イタリアだった。

児童文学のタイトルにもなった「君よ知るや南の国」は

明治時代にゲーテの詩を堀内敬三が訳したものだそうで、

ほかに森鴎外など多くの文人が訳し、当時の日本でも親しまれた詩で、

望郷の思いをこめた冒頭の訳がそのまま題名になったようです。

イタリア語の直訳では

「知っていますか レモンの花咲く国を」となるところ、

堀内敬三は「君よ知るや南の国 木々は実り花は咲ける」、

森鴎外は「君よ知るや南の国 レモンの木は花咲き」と訳しました。

ノスタルジックで文学的香りの高い訳詞、タイトルにしたくなりますねぇ。

はたして父は原曲のオペラを知っていたのだろうか。

だから歌うように朗々と娘が手にした児童文学本の題名を読んだのだろうか。

ネット検索していたら、1935年の三浦環が歌ったレコードの音源もあったから、

オペラより民謡が好きだった父もどこかで耳にしていたのかもしれない。

生きているうちにもっと聞いておけばよかったなぁ。

「君よ知るや南の国」の謎。

父にとっての南の国は、どこだったのだろう。

一度も一緒に海外旅行も行けないうちに1人で天国へ行っちゃたもんなぁ。

南の国はどこの国。

旅が難しい今だけど

思い出の旅は自由にできる。

そうか、南イタリアだったか。

(写真は)

ロイズ石垣島の「バトンクッキー黒糖」

北海道のロイズが石垣島にインスパイアされ、

南国のイメージと材料で作ったシリーズ。

君よ知るや石垣島♪