鳥啼いた?

待ち遠しい春

今年は

鳥啼いた?

花咲いた?

誰か知ってる?

そうか、そうだった。

テレビや新聞で知ってはいたけれど、

あれって、そうよね、こういうことよね。

この春からヒバリヤウグイスの初鳴きのお知らせがなくなるんだった。

北海道新聞朝刊の「ニュースがわかる」特集、

今朝のテーマが「気象庁の生物観測」でありました。

気象庁が昨年いっぱいで70年近く続けてきた「生物季節観測」を大幅に廃止。

そのニュース自体は耳にしていましたが、それって、待ち遠しいこの春から、

ウグイスやヒバリの初鳴き、ライラックの開花も発表されないとあり、

ちょっと、いや、かなり、ショックを受けました。

「生物季節観測」とは野鳥の初鳴きや草木の開花・満開などについて

気象庁が全国の気象台や測候所付近で実施している観測のこと。

季節が生物に及ぼす気候の影響や季節の進み具合、気候の違いなどを

把握するのが目的で、1953年に観測基準が全国で統一されたそうです。

昨年までの対象は動物が23種、植物が34種でしたが、都市化の進行に伴い、

担当職員が目と耳を頼りに観測することが年々難しくなり、

昨年11月、動物の観測は全廃、植物についても

ウメやサクラの開花など6種をのぞいて止めることが決定したのでした。

道内でこれまで観測されていた、

ウグイスの初鳴き、ツバメやキアゲハの初見、アブラゼミの初鳴き、

タンポポやライラック、ヤマツツジ、スイセンの開花なども

気象台からのお知らせがなくなる・・・ということ、なんですね。

淋しい・・・なんだか、すごく淋しい。

「昨日、ウグイスの初鳴きが観測されました。春ですね~」なんて

お天気コーナーで聞いて季節の訪れを知ることもなくなるわけで。

鳥や花や昆虫から季節を教えてもらうことが難しくなったということは、

それだけ自然が人間の暮らしから遠ざかってしまったということ。

生物観測は原則、気象台や測候所からおおむね半径5㌔未満、

標高差50m以内の決まった場所で観測すると定められていますが、

その条件下ではウグイスの鳴き声も聞こえなくなってきたわけで、

都市化の進行と地球温暖化の影響も無関係ではないでしょう。

「行く春や鳥啼き魚の目に泪」

ふと、松尾芭蕉の一句が浮かんできました。

芭蕉が元禄2年(1689年)3月27日「奥の細道」へ旅立つ日、

船を千住でおり、矢立初めとして詠んだ有名な一句ですね。

多くの人に見送られた旅立ちの心境を人のみならず

鳥や魚までもが泪を浮かべ別れを惜しんでいると詠んだ芭蕉さん。

江戸時代で良かった。出発が元禄でなく令和3年だったら、

鳥が啼いたのも魚の目が潤んでいたのも「観測」不可能だったかも。

身近な鳥や草木や虫たちの様子がわからなくなるということ。

このこと自体が重大な気象現象なのかもしれません。

日本自然保護協会などは、観測が困難だからと止めてしまうと、

「取るべき対策も取れない」と観測の継続を訴えているそうです。

いつも、春になれば、

当たり前に聞こえていたはずなのに。

そういえば・・・このところ・・・???なんてことあるかも。

気象台の生物観測同様に、私自身の季節観測も大事なんだと痛感する。

この春、耳をすませよう。

鳥啼いた?

(写真は)

今年最初の

桜餅&鴬餅

甘い物季節観測は

令和3年も順調♪