第4の力

思考力

判断力

表現力だけじゃなかった

さらに試された

第4の力

「今年の受験生は、きっと強い。」

朝刊の大学入学共通テストの問題と正解の掲載面に載っていた、

ある大学の紙面広告のコピーに思わず目が留まりました。

センター試験に代わる初めての共通テスト、さらにコロナ禍、

この試練に立ち向かう今年の受験生は、絶対、みんな、強い。

元受験生の母も、同感です。

共通テストは31年続いたセンター試験の後継。

全問マークシート方式となりましたが、大学入試改革の一環で

思考力・判断力・表現力はより試される内容となっており、

暗記だけでは解けない問題が多く出題された、ようです。

毎年、センター試験の国語だけは解いていたので

今年も紙面掲載された初の共通テストの国語に問題にチャレンジ。

問題が16ページも増え、大きく出題傾向が変わった英語と比べると

国語の設問自体はセンター試験とそう変わらない感じがしました。

表論文を授業で学んだ生徒のノートをもとにした問題などは

発展した思考力を問う新しいスタイルかと思いますが、

グラフやデータや資料が満載だった他の科目よりは

それほどびっくりするほどの変化は感じませんでした。

ただ、去年より、大きく試された力がありました。

それは受験生にとってではなく、私個人に関するある力。

思考力・判断力・表現力もさることながら、その前に、

そもそも、紙面の問題文が、小さすぎて読めない!

ハズキルーペのCMのように、叫びたくなった(笑)

全体的に問題文のページ数が増えたためなのか、

紙面掲載された字の大きさが、去年より、小さくなった?

それとも、私の視力の低下、つまり老化か?

文字が普通の紙面のルビほどに小さくて読めない(笑)

共通一次試験以前の世代には、

思考力・判断力・表現力の前に第4の力「視力」が必要だった(笑)

トホホ・・・もう笑うしかない。

なんとかしょぼしょぼする目をなだめ、すかし、慣らし、問題文を読む。

う~む、問題文自体ははそれほど難解とは思いませんが、

それぞれの設問の文意が・・・けっこう、わかりにくい。

第1問の評論分も著者の言いたいことはわかるのですが、

設問に示された5つの文章が非常にわかりにくくて

「その説明として適当なもの」がなかなか選べない。

まあ、結果的には大体正解していましたが、

う~ん、よくぞ、ここまでわかりにくい設問文を作ったものだ。

これが、思考力・判断力を問う問題ということなのだろうか。

SNS上の短い文章とは別次元、日本語は、奥が深い。

また第2問の小説も、今の受験生にはある意味で難解だったかも。

1918年発表の加藤作次郎の「羽織と時計」という短編からの出題で

主人公が病弱な友人からお礼に羽織を作ってもらう話の中に

「羽二重」「紋」「一反」「紋を抜いた」「仙台平」などなど

今の受験生にはおそらくちんぷんかんぷんの言葉が出てきます。

もちろん問題文の最後に「注」としてそれぞれの意味が記されていますが、

言葉の意味はわかっても、小説として、味わえるのかどうか。

大正7年当時の出版社に勤める貧しい青年と友人との間で交わされる

「羽二重」「紋」「一反」「紋を抜いた」「仙台平」。

それらの言葉がそこはかとなく表す主人公の複雑な心情。

多分、今の受験生が手触りのある言葉として詠みこむのは

なかなか難解だったのではないだろうかとも思えました。

貧しい友が自分のために紋付の羽織を仕立ててくれた。

そのことで主人公が抱く友や自分自身へ抱く複雑な感情。

カジュアルファション全盛の時代では

なかなか理解しにくい1918年のお話、難しくなかったかしら。

な~んて、心配する前に

第4の力、視力アップが先か(笑)

ブルーベリーでもどっさり食べなきゃ。

(写真は)

共通テスト

紙面掲載の「国語」

字が小さくて読めな~い!(笑)