竹皮物語

う~ん・・・

やっぱり・・・

ちがうわぁ・・・

竹皮の香り・・・・

へっ!?竹の子???

うわぁ、嬉しい♪

美味しそうな頂き物に思わず小躍り。

「浅草梅園」の栗蒸し羊羹であります。

安政元年創業の老舗甘味処は元祖あわぜんざいで有名、

あんみつ、豆かんも大人気の大好きなお店。

梅園の栗蒸し羊羹は初めて。

むふふ・・・さっそくいただきましょう。

立派な竹皮に包まれたどっしり感が頼もしい。

竹紐をほどいて丁寧にはがしていくと・・・

おおお~、薄墨色の肌に立派な栗が見え隠れ。

竹皮に直に包んで蒸し上げられているので、

練り羊羹のようにきっちり四角に角がたっておらず、

なんとも素朴でゆるやかなフォルムが親しみやすい。

ちょっと厚めに切って、パクリ♪

う~ん・・・!優しい甘さ、独特のねっとり感がいいわぁ。

小豆と栗の風味と最後に鼻腔をくすぐる芳香。

「この竹皮の香りが、まだいいよねぇ~」。

うっとり嘆息する妻に、向かいの夫が言った。

「竹の子の皮ね」

へっ!?えっ???今、なんつった???

「竹の子の皮ぁ~~~?」

妻は慌てふためく。

「これ、竹皮でしょ?」

「いや、だからさ、竹の子の皮でしょ、竹の皮なんて剥けないよ」

「・・・え・・・そーなの・・・」

生まれてこのかた、今の今まで、

おにぎりとか羊羹とかちまきとか包んでいる「竹皮」は

まっすぐ伸びる竹の皮を剥いたものだと、勝手に思い込んでいた。

・・・違うの・・・???

半泣き(笑)でスマホで検索してみると、

創業明治27年の国産竹皮専門店のHPを発見。

竹皮は天然の抗菌性、通気性、特有の淡く甘い香りから

古くから身近で便利な食品の包材として親しまれてきた、とある。

ふむふむ、そうよね、それは何となく知っている。

さらに「国産竹皮の製造工程」を読み進めると

こんな記述がされていた。

「竹皮は正確には筍の皮なのです」

ガーン!夫、正しい、妻、撃沈(笑)。

なんでも、真竹の筍はたった3ヶ月で10数mもある親竹と同じ大きさに成長、

その過程で何枚もの竹皮(正確には筍の皮)を脱ぎながら高く高く伸びていき、

その脱いだ竹皮(筍の皮)を集めて加工したのが「竹皮」なんだそうです。

6月中旬から7月上旬までのごく短い期間に

山から出たばかりの「あらもの」と呼ばれる竹皮を集め、

梅雨の晴れ間に乾燥させ、のして、天日干しし、

「幅選り」という熟練の選別作業を経て

立派な香り良い天然包材「竹皮」として出荷されるらしい。

北海道にはさ、竹林もないからね、

そんな激しい脱皮を繰り返す真竹の筍の生態なんて想像もつかなかった。

竹皮は、筍の皮だった。

世の中には、知らないことが、まだまだある。

まさかの竹皮物語。人生は勉強だ。

(写真は)

竹皮、正確には、

筍の皮で蒸しあげた

浅草梅園の栗蒸し羊羹

冬の竹皮物語(笑)