冬の朧気月
立って待つには
まだ寒すぎるけど
気がつけば
春近し
冬の朧気月よ
第三波、緊急事態宣言、高止まり等々
コロナ、コロナで年が明け、緊張と不安な日々が続く中、
はっと気づいたら、なんと今日で1月もおしまい。
明日から2月如月なのですね。
そうか、明日からもう2月か、立春も近いのねぇ。
なんて思いながら、朝起きてカーテンを開けると・・・
まぁ・・・なんてキレイなお月さま。
まんまるよりわずかに欠けたお月さまが夜明けの西の空に残っていました。
え~っと、一昨日が満月だったから・・・
十五夜、十六夜、そう、この月は十七夜、別名「立待月」。
満月は日没とともに東の空に昇り、明け方に西の空に沈み、
これ以降は月の出がおよそ50分ずつ遅くなっていくため、
昔の人々は月待ちの気持ちを月の名前にこめてきました。
満月の翌日は月が出てくるのを
いざよう(ためらって)いるようだから、十六夜=いざよい。
そして17日目はさらに月の出が遅くなり、
まだかまだかと立って待つから「立待月」と呼ばれます。
さらに18日目は待ちくたびれて座ってしまう「居待月」、
19日目はもう床に入って待つから「寝待月」、
20日目には夜も更ける頃になるので「更待月」というように、
恋人を待つように月を待っていた様子が偲ばれます。
そして、今朝の「立待月」。
1月最後の明け方の西の空はどこかとろんと優しげな青に染まり、
まんまるよりほんのすこし欠けたお月さまがほわんと浮かんでいます。
その姿は、きりりと冴えわたる冬の月、寒月とは違って・・・
そう・・・ちょっとだけ・・・朧っぽい。
ぼんやりとベールがかかったような春の朧月、にちょっと近い。
「朧月夜」は空全体が霞んで見える春の夜の月を指す春の季語ですが、
春の季語は旧暦の1月から3月、新暦では2月から4月を指しますから、
明日から2月の立待月が、朧っぽく見えるのも自然ななりゆきかも。
おっと、朧っぽい、ではなくもっと美しい表現をせねば(笑)
立春近い今朝の立待月は・・・「朧気」に見えますねぇってね。
そうだ、「朧気」という雅な日本語があったではありませんか。
おぼろげ・・・おぼろづき・・・語感も柔らかくて素敵だ。
明日から如月。
もう幾つか寝ると立春だ。
冬の朧気月を眺められるのも今しかない。
色々不安はあるけれど、今宵も月を待とう。
春を待とう。
(写真は)
今朝の立待月
朧気な佇まいに
ほのかに春の兆し
いとおかし

