ゴイクン正月

緑の野菜と

爽やかな香草と

南部ベトナムの文化を

巻いて巻いてオマージュ

今年はゴイクン正月

2021年新年を寿ぐ我が家の食卓、

今は我慢、でも、いつか行きたい旅先へのオマージュがテーマでした、

ひとつは2日連続でお伝えした「台湾風豚バラ煮込み」、

そしてもうひとつの旅先が、ベトナム。

南北にS字状に長いベトナムは食文化も多様なのですが。

ず~っと氷点下で凍えていると、やはり南部ベトナム料理に惹かれます。

てなわけで、南部を代表する世界的に有名なあのお料理、

「Goi Chon=ゴイクン」を作りました。

日本でもエスニック料理の定番メニューになっている「生春巻き」。

我が家でも人気の一品で、何度も食卓に登板しておりますが、

実はその名前の由来をつい先日、知ったのですよ。

年末に偶然見かけた海外制作の料理紀行番組の舞台が南部ホーチミンで、

「Goi」は生野菜やハーブなどのサラダ、

「Cuon」は包む、という意味なんだって言ってました。

な~るほど、確かに、薄い米粉のライスペーパーで

たっぷりの緑の野菜や香草を具材とともに巻き込む「Goi Cuon」、

ベトナム・サラダ卷、よねぇ~、名は体を表すと納得。

この番組を一緒に見ていた夫が食べたそうにしていたので

お正月の前菜メニューに密かに加えたのです。良い妻だ(笑)

見た目はちょっと手間がかかりそうなゴイクンですが、

下準備さえしておけば、食べる直前にひたすら巻き巻きするだけ。

リーフレタス、ミント、バジル、青葱を用意し、

海老はさっと茹でて厚みを半分に切り、ささみは酒蒸ししほぐしておく。

ベトナムの細い米粉麺「ブン」は2~3分茹でておけば具材はOK。

さらにベトナム料理の極意つけだれも2種準備。

まずは最もポピュラーな「Nuoc Cham(ヌックチャム)」。

ベトナムの魚醤ヌックマムの代わりナンプラーを使用、味は変わりません。

あとはライムの搾り汁、砂糖、水を加えて、赤唐辛子の輪切りを混ぜるだけ。

甘くて酸っぱくてちょっぴり辛い、ザ・ベトナムな国民的たれです。

もうひとつは「Tuong Dau(トゥオンダム)」。

濃厚でコクのあるピーナツ味噌だれで、

今回は台湾旅で仕入れてきた台湾産落花生使用の極上ピーナッツバターに

西京味噌、砂糖、ライムの搾り汁、ほんの少々の赤唐辛子で作りました。

荒く砕いたクラッシュピーナツも忘れずに添えましょう。

さあ、具材もたれもスタンバイできたら、後は巻くだけ。

ライスペーパーをさっとぬるま湯にくぐらせたら素早くまな板へ、

手前にリーフレタス、バジル、ミントをたっぷり載せた上に

茹でたブン、鶏ささみを載せ、青葱は長いまま添え、

その向こうに赤い方が表になるように横半分に切った海老を裏返して載せ、

野菜や香草をぎゅっと強めにきっちりひと巻した後に、

海老を載せた皮をきゅっと巻いていきます。

巻き寿司を二段階で巻いていく要領ですね。

息子の運動会で難儀した太巻きよりはずっと簡単(笑)

つんと先端が突き出た青葱がなんとも素敵なアクセントになります。

巻き終わったら、とにかく短期決戦、乾燥しないうちに、

さあ、いっただっきまぁ~す!

大胆に気楽に手に持って、まずはヌクチャムをつけて、パクリ。

「Ngon qua!!!」=ンゴーンクワー!!!=おいしい!!!

爽やかな生野菜と香草の歯触りと鶏肉や海老の旨みがしっとりした皮に包まれ、

甘辛酸と魚醤のバランスが絶妙なたれが絡んで・・・

あああ・・・一瞬で、まだ見ぬホーチミンへ瞬間移動(笑)

台湾産落花生で作ったトィオンダムも最高!

甘く濃厚なたれと爽やかなゴイクン、また別の味わいが発揮されます。

ぱくぱく、ぱくぱく、もう、とまらない。

なのに、食べるたびに体が浄化されていくような、

さらさら清流が流れていくような爽快感があるのです。

お正月の食卓に「Goi Cuon」最高。

カロリーは控えめ、野菜もハーブもタンパク質もバランスよく取れるし、

行ったことのない、いつか行きたい場所へ妄想旅できる。

我が家のお正月料理の定番前菜になりそうな予感♪

2021年はゴイクン正月で明けました。

明日は、ちょっとジャパネスクなゴイクンのお話。

ゴイクンの可能性は無限大だった。

(写真は)

ベトナム南部

ホーチミン名物

「Goi Cuon(ゴイクン)」

見た目も涼し気な南国料理