トマト缶が教えてくれること
キッチンの
トマト缶から
気づかなかった
気づくべき
世界を知る。
安くて便利でお料理には欠かせない。
一缶あればパスタもシチューも煮込みもできちゃう。
我が家のキッチン戸棚にも必ずストックしてある食材から
知らなかった世界の現実が見えてきた。
「窮地の異国労働者」。
先日の新聞の「SDGs」特集記事の見出しです。
「SDGs」=「持続可能な開発目標」の略称で、
国連加盟193か国が2030年までに達成するための掲げた目標のこと。
17の大きな目標とそれらを達成するための
具体的な169のターゲットで構成されていますが、
今回の特集記事が取り上げていたのは
「人や国の不平等をなくそう」という目標。
新型コロナの世界的感染爆発はその目標の枠組みを直撃、
とくに厳しい立場に置かれている移民・難民問題にフォーカス。
取材地の一つが、イタリア中部ラティーナ県の地中海に面した大規模農場。
80年代まではイタリア人が夏のバカンスを過ごす別荘地でしたが、
今はインド人の移民労働者が多く暮らすようになったそうです。
彼らは一日中、ビニールハウスでトマトなどの野菜を収穫、
背中や腰の痛みを抱えながら、働き続ける毎日。
イタリア全土がロックダウンされても
農場の移民労働者は休むことが許されなかったとか。
農場では感染防止策も摂られず、
「マスクや手袋を配布してほしい」と改善を求めた移民労働者が
農場主らに暴行を受ける事件まで起きたそうです。
まるでアンクルトムの奴隷時代のよう。
現地で移民労働者の調査を続ける社会学者の言葉が突き刺さりました。
「トマト缶が一つ1ユーロ(約126円)以下で買えるのはなぜか。
現代の奴隷の移民労働者がいるからだ。
私たちはこのことを知らなければならない」。
日本のスーパーでも時に100円以下で買えてしまうトマト缶。
美味しいパスタや煮込みやシチューに欠かせなくて
たっぷり作るときは贅沢に2缶使うこともある。
安価で便利で美味しい、嬉しいだけでは済ませていてはいけないんだ。
トマト缶が教えてくれた
気づかなかった気づくべき世界の現実。
「SDGs」とキッチンはつながっている。
2019年には約7億7千万人が母国を離れ、
越境移住者になったという。
(写真は)
先日のランチのメインは
赤井川産の豚肉グリルだった。
北海道で生まれた食材に感謝。
食べて、考えて、感謝する。



