だれにも見えない

ほんとの

ほんとうっていうのは

子どもにも大人にも

だれの目にも

見えないものなんだよ

クリスマスイブの朝です。

毎年、この季節になると、書棚から取り出す絵本があります。

1冊は昨日も登場した「さむがりやのサンタ」

そしてもう1冊が「サンタクロースっているんでしょうか」。

1897年、8歳の女の子ヴァージニアがニューヨークのサン紙に

「サンタはいるの?」と投稿した質問に答えた世界一有名な社説を

そのまま本にした、小さな可愛いサイズのクリスマス絵本です。

質問に答えたのは論説担当のフランシス・ファーセラス・チャーチ記者。

1年ぶりに社説の文章を読み返してみました。

ああ・・・心が温かくなる・・・癒される・・・

子どもたちはもちろん、大人も、今こそ読むべきかも。

見えないウイルスに脅える世界中の人々の心のお薬になるかも。

「ともだちはサンタクロースはいないというのです」というヴァージニアに

社説はこう答えます。「ヴァージニア、それは友だちの方がまちがっているよ」。

きっと、見たことがないものは信じられない年頃で

「自分のわかることだけがぜんぶだと思っているだろう」と。

ドキッ。大人も思わず胸に手を当ててしまった。

複雑で困難な状況になればなるほど、単眼的になってしまい、

多角的に情報を受け入れることができなくなって

「自分のわかることだけがぜんぶ」と頑迷に思い込み、

他者の考えを排除し、自分の価値観だけに固執する。

ヴァ―ジニアの国の大統領選挙も、そうだったよね。

新型コロナウイルスに右往左往する大人たちも、

「コロナ疲れ」とか何とか言って、自分だけは大丈夫と、

マスクをはずし感染リスクの高い行動をするケースもあると聞く。

「ヴァージニア、大人でも子どもでも、何もかもわかるわけじゃない。

このひろいうちゅうでは、にんげんって小さな小さなものなんだ。

ぼくたちには、この世界のほんの少しのことしかわからないし、

ほんとのことをぜんぶわかろうとするには、まだまだなんだ」。

123年前の世界一有名な社説の言葉が、胸に沁みていく。

そうだ、目に見えないサンタクロースの存在を誰も否定できないし、

同時に、目に見えないウイルスだってまだほんの少しのことしかわかっていない。

だから、ぜんぶわかったつもりになるなんて、まだまだ早い。

ほんとのことをぜんぶわかろうとする、まだまだ過程にあるんだなって。

目に見えない世界にかかっているカーテンを開けることはできるのは

「すなおな心」とかあれこれたくましくすること、したもの」、

そして「よりそう気持ち」や「だれかを好きになる心」だけで、

それらだけが、そのむこうの「ものすごくきれいですてきなもの」を

見たりえがいたりすることができると「しんぶんのおじさん」は書いています。

世界中が困難な今こそ、

サンタクロースを信じる心が、

我慢が続く先の見えない不安を癒してくれるのかもしれません。

2020年12月24日、8歳の少女の気持ちで、信じてみよう。

YesVirginiaThere is a Santa Claus

そう、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。

目に見えない、形のない優しさを信じよう。

(写真は)

クリスマス前のお買い物、

カフェのローストビーフサンドで

エネルギーチャージ。

サンタさんもしっかりお昼を食べて

今宵の世界1周出張、がんばってね♪