お芋とうさぎとおさるさん
まったり
ねっとり
甘~いお芋と
うさぎと
おさるの物語?
師走は冷蔵庫の在庫食材消費強調月間。
年末年始の食材や到来物を入れるスペースを確保せねばなりませんから、
冷凍庫のストック、野菜室で忘れられかけていたお野菜などを捜索、
今年中にきちんと食べて成仏させてあげなければ(笑)。
あ、そうだ、これもいただかなくてはなりません。
新聞紙にくるまれて野菜室でずっとベンチを温めていた、
そうです、「種子島のお芋」さんです。
いつもどっさりお野菜やお米を送って下さる知り合いの農家さんから
この秋収穫されたじゃがいもやタマネギなど混じって我が家に到来。
見た目は小ぶりのさつまいも・・・のようですが、
送って下さった農家さんによれば、
「ウチの畑で採れた種子島の芋」なんだそうです。
ん?種子島のお芋って・・・?もしかして?
あの有名なプレミアムお芋「安納芋」???
ちょっと白っぽい外皮、小ぶりなフォルム、確かにそれっぽい。
う~ん・・・安納芋なら焼き芋がいいんだろうけれど、
金曜ごはんの副菜にしたいしな~。
ということで、お芋の身元は不明のままでしたが、
とりあえず、おもいきって、煮物にしちゃおうっと。
まずは表面の土を洗い落して、厚めの輪切りにしてみます。
ストン!と包丁の刃が気持ちよく入っていったお芋の断面を見ると・・・
お~、きれいなオレンジ色、やっぱり、安納芋?
しかし、4本ほどあったおいもの半分はちょっと白っぽい。
この時点でざざっとスマホで「種子島 芋」で検索してみると、
やはり、ことごとく「安納芋」にヒットする。
てか、それ以外、ヒットしない。
安納芋は戦後、兵隊さんがスマトラ島から持ち帰った、
一つの甘~いお芋が始まりと言われ、ミネラル豊富な島の土壌が、
本土の芋とは別格のねっとりした甘い安納芋が生まれたのだそうです。
しかし、オレンジ色が特徴の安納芋は栽培していると、どうしてもわずかに
白っぽいお芋ができるらしく、この白っぽいおいもを選別、
栽培を繰り返しできたのが「安納芋こがね」という品種らしい。
すると・・・身元不明の「種子島の芋」は。
おそらく、オレンジ色の「安納紅芋」と「安納こがね」と推察される。
確証はないが、検証もできないので(笑)そういうことにしておこう。
抜群の甘さを生かすために、ほんの少しのお醤油と
ほんの少しのニュージーランド産のマヌカ蜂蜜を加えて、ことこと炊く。
う~ん、照りもでたところで、
種子島のお芋を京都清水焼の器に盛り付ける。
高山寺鳥獣戯画の絵付けが施された白地の中鉢に
飴色に炊けた安納紅芋?安納こがね?がよく映える。
さっそく、ぱくり。
うっひょ~、ねっとり、まったり、ほっくり、甘~い!
お芋の甘さ、味が、濃い。
種子島と京都とニュージーランドのコラボ、美味なり。
お芋の身元は最後まで不明ですが、美味しければ、いいよね(笑)
ちなみに器に描かれた絵は
高山寺所蔵の鳥獣戯画、甲乙丙丁四巻の中で最も有名な甲巻の図。
擬人化された動物たちをユーモラスに描いた「日本最古の漫画」とも言われ、
兔が下手人の猿を追いかけている場面であります。
おさるは、何をやらかして、うさぎに追いかけられいるのろう?
もしかしたら、うさぎがおやつのために焼いた、
美味しい美味しい「種子島のお芋」をつまみ食いしちゃった?
まったりねっとりのお芋の甘煮を頬張りながら
お芋とうさぎとおさるさんの物語を笑顔で想像する師走なのでした。
(写真は)
高山寺鳥獣戯画の清水焼きと
「種子島のお芋」の甘煮
おさるさんも
つまみ食いしたくなるほど、
美味しいよ♪



