ダンシング・フィッシュ

北の海で

柳のように

しなやかに踊る?

知る人ぞ知る

ダンシング・フィッシュ♪

今日は立冬。

「暦の上で冬となりますが」という表現は北海道では通じない。

赤や黄色に紅葉した木々もはらはら色づいた葉を落とし、

名実ともに、はっきり、冬へ突入しました。

はい、北海道は、きっぱり冬です。

いくら、たまたま、日中の気温が高い日があろうとも、

朝晩はきりりと冷えた空気で身が引き締まる季節。

そうなると、ますます美味しくなるのが北海道のお魚。

さらに身がきゅっと締まり、脂がのってくるのですねぇ。

何かと忙しかった昨日の金曜ごはんは徒歩圏内のご近所へ。

以前から気になっていた円山エリアの小さな中華料理屋さん。

「広東厨房 結杏yuan」

2018年3月にオープンした人気のお店です。

ふと思いたち、予約なしで訪れたのですが」

大好きな広東料理を気取らないアットホームな雰囲気で楽しめて、

いっぺんに夫婦揃って、フォールインラブ(笑)

我が家のお気に入りリストに入りました。

お店の詳しい紹介は明日に譲るとしてまずは昨夜のメインを語りたい♪

レギュラーのグランドメニューのほかに、

壁にはその日のおすすめ料理がずらりと並んでいまして、

中華料理屋さんに珍しくお魚料理が充実しているのですよ。

北海道産のカレイやタラを使った一品料理にも惹かれましたが、

「本日の道産お魚の姿揚げ」なる文字に吸い寄せられました。

笑顔が優しいオーナーシェフに「本日のお魚は何ですか?」と聞くと

「今日は、柳の舞です」。

ほほ~、柳の舞、北海道が誇るメバル並みに美味しいお魚。

「丸ごと一本姿揚げするので、頭も鰭も全部食べられますよ」

シェフの説明を聞いてるだけでよだれがでてくる~(笑)。

「はい、決まり、それ、お願いします!」

もうね、このね、柳の舞の姿揚げがね、最高!!!

2人でちょうど良い小ぶりなサイズながら、

鰭と内臓をとった丸のまま二度揚げされた柳の舞くん(さん?)、

口をぽっかり大きく開けた頭まで香ばしくカラリと揚がっていて迫力満点。

上品な甘酢たれがとろ~りとかけられお皿に横たわったお姿に

「ごめんね」と一声かけて、サーバースプーン&フォークをざっくり!

カリッ!それはそれはクリスピーな心地よい音をたて、

黄金色の皮の下から真っ白な身がのぞきます。

ざくざくカラリと揚がったお魚に甘酢をからめてパクリ。

うっひょ~~~!うんまぁぁぁぁぁ~い!

これは、おウチでは絶対できないプロの技。

太い背骨以外は骨も鰭もカリカリカリカリ全部食べられて

それがまた、素晴らしく香ばしくて絶品なのでした。

結杏、凄い。

柳の舞も、エライ。

スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属のお魚で

黄色&オレンジがかったちょっとワイルドな鯛、のようなヴィジュアルで

東北、北海道ではよく知られた美味しいお魚。

北海道では水揚げが多く、まとまって獲れるので

スーパーの魚売り場でも買いやすいお値段で並んでいますが、

鮮度が落ちるのが早いため、道外では馴染みが薄く、

売れない魚の代名詞とされていましたが、クセのない味の良さで

近頃は知る人ぞ知る美味しい北のお魚として注目されつつあります。

「柳の舞」とユニークな名前は

昔、海底にいるサンゴのことを「柳」と呼んでいたそうで、

その付近に多く生息していたところから名付けられたという説があります。

サンゴ=柳のそばで踊っていたダンシング・フィッシュ?

煮ても焼いても汁物にしてもアクアパッツァにしても

どうお料理しても抜群に美味しい柳の舞。

中華のプロが手掛けた姿揚げは、

一口食べた人が踊りだしたくなる(笑)珠玉の一皿でありました。

北海道のダンシング・フィッシュ。

柳の舞。

安くて美味しい素敵なお魚、です♪

(写真は

広東厨房 結杏(yuan)

柳の舞の姿揚げ

夫婦で踊りたくなる美味しさ(笑)