おいしい記憶
温かく
懐かしく
素朴で
シンプル
おいしい記憶
ロングセラーの秘密は、おいしい記憶だ。
イオンの東北フェアで、その真理を再確認しました。
実証してくれたのは、青森ケンミンのソウルフード、
工藤パンの「イギリストースト」であります。
先日、ご近所のイオン系スーパーで見かけて、
「あ、ケンミンショーとかで見たアレだ!」と即ゲット。
青森県民なら知らない人はいない超ロングセラーの定番パン、
初めて実物を手にしたのでした。
昭和42年頃に発売以来、半世紀以上に渡って愛されるケンミンパン、
「イギリストースト」を発案したのは、工藤パンの創業者工藤半衛門社主。
青森県むつ市大湊地区で山型食パンにバターを塗って
砂糖をかけて食べる習慣をヒントに試作を行い、販売開始、
県内の中・高校の売店でも販売され、学生さんたちから人気が高まり、
多くの世代に愛されるロングセラーになったようです。
謎のネーミングはイギリスパンと呼ばれる山型食パンに
マーガリンとグラニュー糖を塗った商品だったから。
当初は一枚切りでしたが、昭和51年に現在の2枚合わせになり、
商品名の特徴を出すためにイギリス国旗をイメージした包装デザインを採用、
きちんとイギリス大使館にユニオンジャックの使用許可を得たそうですから、
青森県人は真面目、正直者、誠実、ですねぇ。
焼いてないのに「トースト」なのも不思議だから、
「イギリスサンド」に名前を変えようとしたこともあったそうですが、
既にケンミンたちに広く浸透していたので断念、
令和になった今も、焼いてないのに「イギリストースト」(笑)
と、「イギリストースト」の歴史もわかったところで、いざ実食。
ユニオンジャックが描かれた包装の中から姿を表したのは、
超シンプルで、初めてなのに、どこか懐かしく、温かいパン。
ふわふわの山型食パンにマーガリンとグラニュー糖を塗っただけ。
パクリ・・・うわ・・・やっぱ、懐かしい・・・!
ふわふわしっとりの食パンにマーガリンの塩気と
グラニュー糖のシャリシャリジャリジャリ感が三位一体、
一口食べた瞬間、一気に昭和の子供時代にタイムスリップ。
ああ・・・初めてじゃない・・・子供の頃、食べたあの味だ。
「お母さん、おなかすいた~」と母のエプロンにまとわりついたおかっぱ頭に、
若き母は買い置きの食パンにバターを塗ってお砂糖まぶして、
「はい、サンドイッチ!」と作ってくれた、あのパンの味だ。
ふわふわ食パンとバターのコクと甘じょっぱさとシャリシャリと。
昭和の台所の「ありあわせ」という、ある意味極上の食材で作った味。
老いた母にねだっても、今はもう、作るのは難しくなってしまった。
おいしい記憶の中に大切にしまわれていた懐かしい「サンドイッチ」。
でも、工藤パンは、今でもあの懐かしい味と同じ、
ユニオンジャックの袋入りの「イギリストースト」を作り続けてくれている。
最近はグラニュー糖の粒を大きくして、ジャリ感50%アップの
「イギリストースト もっとジャリまし」も登場したらしい。
おいしい記憶は津軽海峡を越えて、
ずっと受け継がれていくのだ。
「もっとジャリまし」、
めっちゃ気になる、食べてみたい♪
(写真は)
半世紀以上愛される
ロングセラーの青森ケンミンパン
「イギリストースト」
一袋487キロカロリー
おいしい記憶は、ちょっと危険(笑)



