うるかす日々

急がず

あせらず

ゆったり

のんびり

うるかす日々よ。

我慢の三連休最終日の朝。

札幌は夜中からしんしんと雪が降り積もり、一気に銀世界。

あ~、冬タイヤに替えておいてよかったぁ~、

断捨離進めておいてよかったぁ~

ほっと胸をなでおろしながら雪景色を眺めておりました。

休日の朝、いつもよりもゆっくりと朝刊を読んでいると、

読者エッセイの中に、ある懐かしい言葉を見つけ、ほっと和みました。

栗ご飯のための栗剥きを頑張り過ぎて首や肩が痛くなった、という、

この季節らしい内容だったのですが、栗剥きの作業を説明する箇所に、

その、懐かしい言葉が登場していたのです。

「栗を水でうるかし・・・」。

そう、愛しの北海道方言「うるかす」であります。

道産子にはおなじみの表現ですが、わかります?「うるかす」の意味。

標準語で表すならば「お米(などを)水に浸けて水分を吸わせる」。

と、なるのですが、妙に理屈っぽく長くなってしまう(笑)

だが、北海道方言「うるかす」は万能、非常に使えるワードなのだ。

帰ってすぐにご飯を炊きたい、食器を洗いたい、そんな時はこう言えばいい。

「お米うるかしておいて」「お茶碗うるかしておいて」。

実に日常に即した便利方言、それが「うるかす」なのだ。

「うるかす」のない地域は、

こういうシチュエーションの場合、どうするのだろう?

「お米、お水につけておいて」?「お茶碗、お水に浸しておいて」?

う~む、やはり、ちょっと単語数が多くなる。

「うるかす」は「お水」も「水」も必要ない。

「うるかす」=「潤かす」、言葉に既に水分が含まれているのだ。

お釜にこびりついたカピカピの米粒も、

昆布も干し椎茸も、小豆も大豆も、堅い栗の皮も

「うるかして」おけば、すべてOK。

「うるかす」は北海道や東北地方で使われる方言のようですが、

故郷の言葉が暮らしから生まれてきたことを雄弁に物語っていますね。

長く厳しい冬をじっと耐えてきた北国で生まれた「うるかす」。

急がず、あせらず、ゆったり、のんびり「うるかせば」

いつか、かならず、春がめぐってくるのだ。

一面銀世界の勤労感謝の日。

お豆でもうるかして

ことこと煮豆を炊くのもいいかもね。

大切にしたい「うるかす」日々。

(写真は)

今年の新米

ゆめぴりかをうるかして

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