見せる再建
あの炎上から
三つの季節が過ぎて
ふたたびの秋
見せる再建で
新たな歴史が刻まれていく
「首里城 再建への道」
今朝の朝日新聞22面全面に掲げられた特集の見出しと
鮮やかな朱色に輝く首里城正殿の写真に目が釘付けになりました。
そうか・・・あれから・・・1年が経ったんだ。
1年前の2019年10月31日、
テレビ中継が映しだす紅蓮の炎に包まれる焼け落ちる首里城を見て茫然。
ただただ言葉を失って、テレビの前に立ち尽くしたこと、忘れません。
あの美しい沖縄の象徴が炎上するさまをなすすべなく見つめるしかなかった。
辛くて、歯がゆくて、どこにもぶつけようのない憤りを持て余し、
そして深い深い悲しみにおそわれ、遠い北海道の地で、
途方に暮れてしまったこと、昨日のことのように覚えています。
琉球王国時代から幾度もの焼失と再建を繰り返してきた首里城。
鉄の暴風と言われる沖縄戦の戦火をも乗り越え復興したのに、
なぜ・・・なぜにまた・・・こんな非業の火災に見舞われるのか。
ただ沖縄を想い、募金をして祈ることしかできなかったこの1年。
沖縄は、逞しかった。新しい歴史を歩み始めていたのですね。
県内外から48億円以上の寄付金が寄せられ、
国は2026年を目標に正殿を再建する計画で
今年度中に正殿の基本設計を終え、2022年に工事着工する予定だとか。
正殿の設計は1火災前の姿、1992年の復元時の姿を踏襲しますが、
必要となる丸太524本は前回の台湾ヒノキから国産ヒノキ中心に、
6万枚の赤瓦は復元した瓦職人さんが他界、土も採取できないため、
焼失した赤瓦を回収、再利用することも考えられているそうです。
さらに復元前の姿はそのままに、
新たにスプリンクラーを設置するなど防火・防災対策を強化、
また92年の復元以降の調査などで新たにわかった装飾などの形や模様を、
今回の再建に反映することも検討されているようです。
受け継ぐべき美しさを大切にしながら、
新たな調査研究、新たな技術や試みを柔軟に取り入れながら
未来に向かって復興、再建を目指す首里城の歩みは
多くの喪失感から立ち上がってきた沖縄の歴史と重なります。
あの炎上から1年経った今月23日。
猛烈な炎から焼け残った「大龍柱」の補修作業が始まりました。
焼け落ちた正殿前で黒焦げになりながらすっくと天を目指し直立していた、
一対の龍を象った高さ3.1mの大龍柱です。
焼損した奉神門の広場に設置されたプレハブ小屋に移され、
剥がれた部分を接着させる樹脂を注入される穴をドリルで開けたり、
注入後にステンレス棒を挿してつなげるなどの作業が行われ、
来訪者がその修復過程の様子を窓越しに見学できるのだそうです。
今年6月から観光客も首里城へ立ち入ることができるようになり、
世界文化遺産である琉球王国時代の地下遺構も見学できるなど、
国は再建過程を公開しながら工事を行う「見せる復興」を進める方針。
県も今月中に仮設の展示施設を整備、再建の説明などを行うらしい。
首里城、再建への道を、みんなで見守ろう。
一歩一歩立ち上がる様子を、あきらめない心を、たくましさを
沖縄が新しい歴史を刻む過程をつぶさに見つめていきたい。
心の中で、赤瓦を一枚一枚積み上げていきたい。
大好きな沖縄。
美しい首里城。
見せる再建、応援します。
(写真は)
我が家のちび龍柱?
数あるシーサー軍団の一対。
また新しいシーサー探しに行きたいよ



