千の葉っぱ鍋

お花見できない春を過ぎ、

ビヤガーデンのない夏が行き、

それでもちゃんと紅葉の秋となり、

そろそろと冬へ近づく金曜ごはんは

千の葉っぱ鍋。

ニュースで見た中山峠も冬の装い。

我が家も冬の羽毛布団にチェンジ、

金曜ごはんも秋冬仕様にシフト、というわけで、

昨日の金曜ごはんは今季初の鍋、にいたしました。

先日、農家さんから特大の立派な白菜を送っていただいたので、

白菜大量消費のミッションも遂行できる、あの必殺鍋、

「白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋」に決定。

豚バラ肉さえ買ってくれば、すぐにできちゃう、ありがたいメニュー。

まずは今季初登板の愛用土鍋を棚から取り出し、スタンバイ。

メガサイズの白菜の葉を一枚一枚はがし、

2,3枚ずつ適当に重ねた上に豚バラ肉を載せて重ね、

それを5cmくらいにカット、土鍋へ立てるように並べていきます。

白菜の優しい白と豚バラ肉の薔薇色が

それこそ大輪の薔薇のように広がる様子がなんともよろしい。

和風だしや鶏ガラスープを足すレシピも多いようですが、

我が家のミルフィーユ鍋は、超シンプル。

みっしり隙間なく白菜を豚バラ肉を並べた上に生姜の千切りを散らし、

ざざっとお酒を回しかけ、塩と黒胡椒をガリリと挽くだけ。

あとは蓋をして白菜が透明になるまで火を通したら出来上がり。

具材の力を全面的に信頼したレシピ(笑)。

おおお~、しゅんしゅんと土鍋の蓋の穴からいい匂いがしてきた。

熱々のまま、食卓へ運んで、じゃじゃ~ん!蓋を開ける。

「おおお~~~!美味そう~~~!」婦唱夫隨(笑)で感嘆の声。

食卓には沖縄の美味しいマース(塩)とペッパーミルだけを用意。

ポン酢やつけだれで食べてもよいのですが、

これまた超シンプルに具材の力をとことん味わおうという魂胆。

あっつあつの白菜と豚バラ肉を取り皿にのせ

土鍋の底にたまった具材から沁みだした金色のスープをかけ

ほんの少しのマースと黒粒胡椒をさらにガリリ。

いっただっきま~す!

ふ~ふ~しながら、はふはふ、パクリ!

うひょ~、めっちゃ美味しい~~~!

白菜と豚肉の美味さが凝縮された滋味深い味わいがじんわり沁みる。

シンプル・イズ・デリシャス。

日本の家庭の定番鍋となっている「白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋」、

起源はグルメで有名な役者ご夫妻だとか、

味の素のほんだしCMで紹介されたのが人気の火付け役だとか

諸説あるようですが、とにかく、鍋料理の傑作、ですよね~。

手軽で美味しくてヴァリエーションも色々で

重量野菜の巨頭(笑)は白菜の大量消費もおてのもの。

今回も丸々ひと玉、見事に使い切りましたから。

タンパク質もたっぷりのお野菜も摂れて栄養バランスも抜群。

「ミルフィーユ」とは元々フランス菓子の名前で

薄いパイ生地とクリームを何層にも重ねたスイーツのこと。

語源は千を意味する「mille(ミル)」と葉を意味する「feuille(フェイユ)」、

つまりミルフィーユ=千の葉っぱ、と言う意味。

木々の葉が美しく色づく季節にお似合いの鍋ね。

土鍋の中に白菜と豚肉の大輪の花が咲く。

金色のスープの最後の一滴まで楽しめる魔法の鍋。

秋は、千の葉っぱ鍋♪

(写真は)

今季初の鍋。

「白菜と豚肉のミルフィーユ鍋」。

みっちり隙間なく詰めるましょう。

金色のスープまで飲み干せる。