世にも不思議玉

真っ黒

つやつや

まんまる

テカテカ黒光

世にも不思議玉?

あんこの世界は奥深い。

札幌三越「あんこ博覧会」の戦利品(笑)リポート、

本日は山梨県のロングセラー銘菓の登場です。

もうね、インパクトあるヴィジュアルははんぱない、

見た目の不思議度では和菓子界のトップと思われます。

その名は甲斐銘菓、澤田屋の「くろ玉」。

雄々しい戦国チックな文言がデザインされた箱を開けると、

半円状のプラスチック個包装のお菓子が並んでいて、

一瞬、チョコやゼリーのようなお洒落な洋菓子にも見えます。

小さな栞に描かれた説明文に従って、

底面のフィルムをはがし、上の部分をちょん通すと・・・

ぽろんっ!・・・世にも不思議な真っ黒まんまるな物体が。

つやつやテカテカ黒光する・・・タコ焼き状の・・・和菓子?

諸国に銘菓数あれど、ヴィジュアルのインパクトではナンバーワンかも。

キミは・・・なんだ・・・何者だ・・・?

やちむんの菓子皿に鎮座まします真っ黒な世にも不思議玉を

恐る恐る果物ナイフで半分に割って見ると・・・!!!

真っ黒な表面は・・・どうやら羊羹っぽく、

その断面は・・・きれいな薄緑色のあん、だった。

「くろ玉」の正体(笑)は

黒糖羊羹で青えんどう豆のうぐいす餡を包んだ和菓子なのでした。

これは初体験の組み合わせ、さっそく、パクリ♪

う~ん・・・なんとも・・・乙な味わいではありませんか。

黒糖のコクとうぐいす餡の青えんどう豆の風味が絶妙コラボ、

上品な甘さとほのかな塩気がなんとも、よき。

見た目の衝撃度と優しい味わいのギャップが実に面白い。

山梨銘菓と言えば「信玄餅」がテッパンですが、

この「くろ玉」はインパクト抜群、話のタネになりますねぇ。

真っ黒な表面と浅緑が美しい断面も、映えます。

「澤田屋」は温泉で有名な山梨県石和町で江戸時代から菓子の卸問屋を営み、

その後甲府へ移り、明治44年に生菓子を作るようになった創業百年を超す老舗。

卸問屋だったことから手に入る上質な北国の豆、南国の黒糖を使って、

昭和4年、試行錯誤の末に「くろ玉」が誕生したそうです。

まるい鴬色のあんこ玉に真っ黒な黒糖羊羹をかけるのは

すべてひとつひとつ職人さんの手作業によるもの。

溶岩のようにふつふつ煮える黒糖羊羹の鍋にあんこ玉を放り込み、

すかさず引き上げるのは長年の経験と熟練の技のたまもので、

3秒に1個のペースで黒光する「くろ玉」ができあがる、らしい。

昭和ヒトケタ生まれのユニークな甲斐銘菓「くろ玉」。

なんと2014年には妹「キャラ玉」も誕生。

可愛いルビー色をした「キャラ玉」は

さつまいも「あけの金時」のつかった芋餡を

キャラメル羊羹でコーティングしたものだそうです。

秋の甲斐路。

ぶどうにワインに信玄餅、

そして真っ黒まんまるな

世にも不思議な玉、もお忘れなく。

ああ、どこかへ、GOTO、したい今日この頃(笑)

(写真は)

ね?見た目インパクト、

あるでしょ?

甲斐銘菓「澤田屋」の

「くろ玉」くん♪