スイート百薬の長

ひとくち

頬張れば

身も心も

うっとり元気に

スイート百薬の長♪

我が家前の桜並木も真っ赤に色づき晩秋の装いに。

秋が深まり、冬が近づき、ますますお饅頭が恋しくなる季節、

週末のおやつは、とっておきの酒まんじゅうをいただきました。

道内最古の酒蔵、栗山町の小林酒造で夫がゲット。

「銘酒 北の錦酒粕使用 酒まんじゅう」とあります。

個包装を開けると・・・ふわり・・・銘酒の香りが鼻をくすぐります。

小ぶりのつややかな色白のおまんじゅうを・・・ぱくり♪

香り高いお酒の香りと十勝産小豆100%のなめらかなこしあんが絶妙。

さすが、蔵元のショップで入手した酒まんじゅうだけあって、

上品な酒粕の風味が鼻腔にそれは心地よい余韻を残します。

緑茶や濃い目の紅や焙煎深めのコーヒーにもよく合います。

お酒をたしなむ人もそうでない人も手が伸びそう。

お酒好きの辛党は甘いものは好まないイメージがありますが、

「本当の酒呑みは、あんこが大好きなんですよ」と

以前、日本酒の専門家の方から聞いたことがあります。

お酒はお米から、あんこは小豆から、どちらも穀物からできているので、

日本酒とあんこは相性が良い、のだそうです。

甘党と辛党、両方を満足させる超党派(笑)な酒まんじゅう。

そのルーツを調べてみると・・・これがなかなか面白い。

私のバイブル「事典 和菓子の世界」によれば、そもそも「饅頭」は

鎌倉から室町時代に中国に留学した禅僧が伝えた点心の一つ。

そのルーツには三つの説があり、

まず曹洞宗の開祖道元による「正法眼蔵」の「看経」仁治2年(1241年)に

「齋前に點心をおこなふ(中略)饅頭六七個・・・」と書かれていて、

すでに寺院で饅頭が點心=点心として作られていたことがわかります。

二つめは博多の承天寺の開祖聖一国師が仁治2年(1241年)に宋より帰朝、

茶店の主人、栗波吉右衛門に酒饅頭の製法を伝えたというもの。

国師が開いた京都の東福寺には水磨(石臼)で穀物を粉にする様子を描いた

「水磨の図」があり、国師が小麦粉の製粉技術を伝えたことが伺えます。

そして三つめの説が最も有名な林浄因説。

慶応4年(1341年)に宋から来朝した禅僧林浄因が薬饅頭を作り始め、

のちに帰化し、家系の者が塩瀬姓を名乗ったことから

「塩瀬饅頭」として知られるようになったとされています。

現在、日本三大饅頭の一角を担う、あの塩瀬饅頭、ですね。

ちなみに薬饅頭とは、ふくらし粉を使った饅頭のこと。

う~む、面白い、実に興味深い。

大好きなおまんじゅうのルーツは「酒」と「薬」がキーワードだった。

甘い小豆餡の饅頭が広まったのは江戸時代の初期以降とされますが、

百薬の長である「酒」とふくらし粉の「薬」のおかげで、

スイートな百薬の長、甘いおまんじゅうが生まれたというわけね。

適度なお酒も

適度なおまんじゅうも

どちらも身も心もハッピーにしてくれます。

スイート百薬の長に敬意を♪

(写真は)

栗山町の小林酒造

「北の錦」酒粕を使った酒まんじゅう。

銘酒の香りとあんこのコラボにうっとり。