宇宙の花
秋桜
薄紅色の
たおやかな花よ
完結された美しい世界観
それは宇宙の花だった
処暑も過ぎたはずなのに、
厳しい暑さもおさまるはずなのに、
日中はたじろぐほどに日差しが眩しく気温も高い。
朝のラジオでは今日の札幌の予想最高気温は30℃って言ってました。
あらためて残暑お見舞い申し上げます。
が、かなり暑かった昨日も夕方になるとすぅ~っと涼しい、
いや、時折涼しすぎるほどの風が吹き抜け、むき出しの腕が冷っ。
あぁ・・・目にはさやかに見えねども、やっぱり秋の予感よねぇ。
なんて、しみじみしながら駐車場裏の遊歩道をそぞろ歩いていると・・・
あ・・・ここにも・・・小さな秋を発見。
遊歩道の花壇にピンクや赤、色とりどりのコスモスが揺れていました。
「秋桜」美しい日本の名前を持つ秋のお花。
晩夏から初秋へ移ろう風に身を任せるさまがたおやかだ。
コスモスの花言葉って何だっけ。
ふむふむ、コスモス全般は「乙女の真心」「調和」「謙虚」
白いコスモスは「優美」「美麗」「純潔」
ピンクは「乙女の純潔」赤は「乙女の愛情」黄色は「野性的な美しさ」
黒色(チョコレートコスモス)は「恋の終わり」と
色によって花言葉も色とりどり、見える風景もさまざま。
乙女とか純潔とか保守的なワードが多い花言葉もさることながら、
ぐいっと興味をひかれたのが、「コスモス」という名前の由来です。
コスモスの原産地はメキシコ高原の標高2400~2700mの高地で
トウモロコシやヒマワリと同じように、コロンブスのアメリカ大陸発見以後に
ヨーロッパに持ち込まれた植物のひとつでした。
「Cosmos」はという学名(属名)はスペインのマドリード植物園に
最初の花が持ち込まれたときに、園長だった神父によって名付けられたもので、
もともとは古代ラテン語で
「秩序だって整った美しいもの」「完結された世界観」を表現する言葉だとか。
英語や古代ギリシャ語で「宇宙」を意味する「Cosmos」。
幾千万もの星々が規則正しく回る宇宙は、
まさに秩序だって整い完結された美しい世界、であります。
メキシコ高地でたおやかに揺れていた花の名前には
壮大な意味が込められていたのですね。
新大陸からやってきた珍しい花は、
マドリードの神父様の目に心に、
深遠なる宇宙の摂理を想起させるほどに美しかったのでしょう。
秋風にも決して折れない細いけれどしなやか気高い花。
そうだ、キミこそ、完結された美だ、宇宙の花だ、ってね。
日本の秋にお似合いの可愛らしいコスモス。
実はメキシコ原産で「宇宙の花」を意味する名前を持つ花を
秋津洲の人々は秋に咲く桜=秋桜(あきざくら)と名付けました。
宇宙よりも四季折々を敏感に察知する感性もまた素敵だ。
初秋の風に細い首をかしげるように揺れるコスモス。
秋桜か、宇宙の花か。
どちらもいとおかし、秋の花。
残暑のさなかに見つけた小さな秋。
(写真は)
遊歩道に揺れる
秋桜=コスモス
小春日和には程遠い残暑が
しばらく続きます(笑)

