巣立ちのうた

まだまだ

幼く

初々しく

健気に頑張る

巣立ちのうた。

んばぁぁぁ~!

んばぁぁぁ~!

早朝の窓の外からの聴きなれない鳴き声で目が覚めた。

かなり至近距離で、たぶん鳥が鳴いているように聴こえるが・・・?

そぉ~っとカーテン、窓を開けた瞬間、

駐車場奥のお庭の木から、パァーっと一羽の黒い鳥が飛びたった。

カラス!・・・だけど・・・一回り体が小さい。

そうか、巣立ったばかりの若い個体だ。

春の繁殖の時期を経て、初夏はカラスも巣立ちの季節。

春先に目の前の桜並木で発見した巣は、その後の観察の結果、

サイズ的にも小さく、また親鳥の姿も全く見かけず、

どうやらカラスの巣ではなかったようなのですが、

円山界隈のほかにスイートホームから巣立った幼鳥なのでしょう。

「んばぁぁぁ~!」って鳴き声が、なんとも愛おしい。

まだ、大人のように「カァーカァー」「ガーガー」と

逞しく雄々しく、やかましく(笑)は鳴けないのねぇ。

飛び方、エサの獲り方、そしてカラスらしい鳴き方も

これから実地訓練で練習していくのでしょう。

カラスの発音器官がどのようになっているのかはわかりませんが、

カラス的にも「カ(ka)」行、「ガ(ga)」の発音は

幼い子供には難しいのですねぇ~。

カァー、ガーって鳴きたいけれど、鳴いているつもりだけど、

んばぁぁぁ~!ってなっちゃうんだねぇ。

人間にとっても「カ」行、「ガ」行などの発音は、

喉の奥や軟口蓋、鼻腔などを同時に複雑に操ることで発生する音。

小さな赤ちゃんや子供にはなかなかハードルの高い音なのです。

まず初めに発声できるのは「んまんま」「んばんば」など、

おっぱいを飲むときと同じように唇を使った音。

そのためか、「まんま」「ママ」など、

赤ちゃんにとって生命維持に必要な単語は「マ」行が多いですよね。

子カラスが「んばぁぁぁ~!」と鳴くのを

ママガラスがどこかで心配そうに見守っているのかもしれません。

そういえば何年か前も、ご近所の高い塀の上で、

なかなかうまく飛べない子カラスの後に先になって

親ガラスがお手本を示しながら、

飛行訓練をしているのを見かけたことがあります。

ウチの息子クンも小さな頃、

好物の「おまんじゅう」のこと、

口がまわらなくて「おまんじゅんじゅん」って言っていたっけなぁ。

もう、とっくに遠くに巣立って独り立ちしちゃったけどねぇ。

んばぁぁぁ~!

どこかまだ頼りなくて、でも一生懸命な鳴き声。

巣立ちのうたで目覚めた初夏の朝。

今日はきっといい日になる。

そんな予感がした。

(写真は)

初夏の桜並木。

小さなさくらんぼは

野鳥のごはん?

ずいぶん減ったな(笑)