世のけしき
咲いた
咲いた
桜が咲いた
初花はいかに感じる
世のけしき、かな。
もう勝手に、桜開花宣言、です。
我が家のマンションの駐車場の一本桜が咲きました!
昨夜からの冷たい春の雨にも寒さにも負けず、けなげに開花。
曇り空の下、指先をこすりながら、いつまでもいつまでも眺める朝。
今年の桜は・・・ことのほか・・・心に沁みる。
札幌の桜開花予想は今度の日曜日のようですが、
一本桜に続いて、桜並木もまもなく咲きそうな気配、
我が家界隈に一足早く桜前線ご一行様、ご到着です。
どうぞ、ごゆるりとご滞在下さいね。
咲いた、咲いた、桜が咲いた。
この嬉しい気持ちをどう表せばよいのでしょう。
さっそく先人の美しい桜の歌をあれこれ眺めていたところ、
今朝の桜にぴったりの一首を見つけました。
いま桜さきぬと見えてうすぐもり春に霞める世のけしきかな
新古今集におさめられている式子内親王の歌です。
桜の分類では「初花」、開花の歓びを詠んだ一首。
薄曇りの春霞の頃、外になかなか出られない平安末期のお姫さまが
あら、どうも桜が咲いたらしいわ、と「世のけしき」=気配から
初花の美しさを察する・・・切なくも美しい情景が浮かびます。
春だというのに自由に外出がままならない平安のお姫さま、
しかし、彼女には御簾の奧から春の気配を敏感に察する繊細な感受性があった。
目にはさやかに見えねども、初花の桜色を「気配」で感じ歌を詠む。
う~ん、これだけの歌ウマ姫、めっちゃモテたんだろうなぁ。
そして今、平安貴族のお姫さまでもなんでもないけれど、
桜が咲いても喜び勇んでお花見に繰り出すわけにはいきません
和歌的には「世のけしき」=気配という意味。
令和2年春の初花、曇り空にも負けずに咲いた桜には
どんな世のけしきが見えているのでしょうか。
あれ・・・?
なんか・・・静か・・・
なんか・・・人が少ない・・・、なんて
きっと戸惑いながらも、ちゃんと、今年も桜が咲いた。
それだけで、嬉しい。
世のけしきは、春。
(写真は)
我が家的開花宣言。
駐車場の一本桜が咲いた。
曇り空、逆光、
それでも、キレイ♪

