パンの旅
トルコから
ウィーン、フランス、
デンマークを経て
日本へ?
魅惑のパンの旅
これは・・・すこぶる・・・超絶美味!
昨日、グルメなお知り合いから頂戴したデニッシュに悶絶(笑)
創成川イーストで噂の「ブーランジェリー・ア・トン・コテ」の
「清見オレンジのデニッシュ」と「焼きバナナ&ショコラのデニッシュ」♪
どちらも、最高。
皮ごとカットされた清見オレンジの爽やかな甘さと程よい皮の苦みと
極上のカスタードクリームとの素晴らしいマリアージュが。
焼きバナナの濃厚な甘さととろけたビターな板チョコの組み合わせは
もはや悪魔的(笑)なほど美味しい、虜になる~。
さらに、特筆すべきは、ハイレベルな生地。
何層にも折り畳まれた完璧なデニッシュ生地の美しさに
もう口にする前から、うっとり、本当、完璧な焼き上がりだわ。
八重咲のバラの花びらのように盛り上がった角をめがけてかぶりつく。
パリッ・・・サクサクサ・・・じゅわぁぁぁぁぁ~!
芳醇なバタ―な香りがお口から鼻腔へと広がっていく。
味蕾細胞すべてが濃厚なバターの風味に満たされ打ち震える。
あああ・・・パリのブーランジェリーで食べた味が蘇る。
秋の朝、店内でかぶりついたパン・オ・ショコラと同じ生地だ。
「ア・トン・コンテ」のシェフ竹内哲也さんは
札幌で一番美味しいクロワッサンを焼くお店だと個人的に思っていた、
南区の「アンシャンテ」を営んでいた道内屈指のブーランジェ。
2002年に来道する前は東京恵比寿の「タイユバン・ロブション」で
ベーカリー・シェフを務めていたそうですから、
デニッシュが本場パリの味がするのも納得、であります。
ん?待てよ?デニッシュって「デンマークのパン」って意味だったよね。
そういえば・・・フランスではハード系じゃない甘いパンのことは
確か・・・「ヴィエノワズリー」と呼ばれていたはず。
卵やバター、砂糖を加えたブリオッシュ生地やクロワッサン生地で作る
甘い菓子パンは、そうだ「ヴィエノワズリー」だった。
「Viennoiserie(ヴィエノワズリー)」とは
「Vienne(ウイーン)のパン」という意味で、
19世紀のオーストリア・ウィーンで作られたリッチな菓子パン類が
マリー・アントワネットのお輿入りなどとともにフランスへ伝わり
そう呼ばれるようになったのですね。
で、デンマーク。同じ19世紀半ばにコペンハーゲンのパン職人が
ストライキを起こし、その際にオーストリアからパン職人が渡来し、
それまでになかったパン生地、ペストリーを伝えたそうで、
果物やチョコやクリームやシナモンなどを使った、
いわゆる「デニッシュペストリー」が花開いた、らしい。
ただし、デンマークでは「デニッシュ」というパンは存在せず、
デンマーク語で「ヴィーナブレズ」=(ウイーンのパン)と呼ばれているとか。
え~っと、フランスの「ヴィエノワズリー」のデンマーク版ってことね。
ちょっと、ややこしい(笑)が、どちらも故郷はウィーン。
で、日本にはバラエティが増えたデンマーク経由で入ってきたので
「デニッシュ」と名称が根付いた、という説があるようです。
さらにさらに、発信地ウィーンをたどっていくと、
生地を何層にも重ねるトルコの伝統菓子「バクラヴァ」がバルカン半島を通り
経由地であるウィーンに伝わった、という説もあるらしい。
う~ん・・・デニッシュ生地の原型、と言われればそんな気もしてくる。
トルコからウィーン、フランス、デンマーク、そして日本。
バターたっぷりのデニッシュ・ペストリーは
国境を越えた壮大で美味しいパンの旅の賜物だったのねぇ。
ああ、どうか、世界中がまた自由に往来できる日が来ますように。
ただただ感染拡大の終息を祈りながら、
絶品デニッシュを食む春の日、でした。
(写真は)
「ブーランジェリー・ア・トン・コンテ」の
清見オレンジのデニッシュと
焼きバナナとショコラのデニッシュ。
まじ、最高、です♪

